苦労度84% ページ37
赤「白福さん、雀田さん、こんばんは。」
赤葦は、私の方ではなく先輩たちの方へむく。
何やら、楽しそうに話している。
私は赤葦の背中姿を眺めながら、話が終わるのを待っている。
…なんなんだろう、このモヤモヤ感は。
恐らくバレー部のマネージャーだと思う。かなり親しい様子で話している。
あっ、1人の先輩が食べ物落としそうに…あ、赤葦が拾った。反射神経良すぎでしょ。
木兎先輩だけじゃなくて、女の子にも優しいんだな…赤葦は。
その優しさ、私だけにして欲しいな、なんて。
…こっちを向いて欲しいな、なんて思う私は相当ワガママだ。
ついさっき、このままでいた方がいいんじゃないか、って思ったばかりなのに私の気持ちは言うことを聞かない。
あぁ、嫌だな。せっかく2人でお祭り来たのにな。
私、こんなめんどくさかったんだ。
好きって伝えられたら、もし両想いだったら、赤葦はこっちを向いてくれる？
…高望みはしないようにしよう。
浴衣の袖をぎゅっと握って、自分の気持ちを抑える。
こんな思いをするなんて私らしくない。
振り回されるのは美帆先輩だけでいいのに、私の気持ちは相当赤葦に振り回されているんじゃないか…？
赤「A、ごめん待たせて。焼きそばとお好み焼き、貰った」
屋台に行く手間省けたな、と焼きそばたちを持っていない方の手でパタパタと仰ぐ赤葦。
『先輩方に、ありがとうございますって伝えといて』
赤「あー、まぁうん。そうだね」
花火がそろそろ打ち上がり始めるのだろうか、ここら辺も人が増えてきた。
赤「俺、穴場知ってる。からそっち行こ」
みんなとは反対方向に歩き出す赤葦。反対方向から来る人の波にのまれない様にとっさに赤葦の服を掴む。
そのまま暫く歩くと人気は少ないが視界が開けた場所に着いた。
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あかりんご(プロフ) - ねうさぎさん» まじですか、お恥ずかしい...ありがとうございます！お互い頑張りましょうね！ (2019年5月15日 22時) (
レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - あかりんごさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです(;_;)あかりんごさんの作品も拝見します！(>ω<) (2019年5月15日 22時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
あかりんご(プロフ) - 初めまして！素敵なお話ですね〜めっちゃ好みです。更新頑張ってください！ (2019年5月15日 22時) (レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - Glimさん» コメントありがとうございます！その言葉がとても励みになります…(;_;)頑張ります！ (2019年5月14日 18時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
Glim(プロフ) - この小説めっちゃ大好きデス！更新待ってます!!! (2019年5月14日 14時) (レス) id: f845ec1e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねうさぎ | 作成日時：2019年5月11日 15時
