苦労度72% ページ25
2階につき、試合全体が目に入る。
それから、私の目は一点に集中した。
『…!』
目立つ赤色のユニホームや、スパイクを決めた木兎先輩よりも一際輝いて見える人物がいた。
木「あかーし!ナイストース!」
私はしばらくの間その姿を眺めていた。
他にもこんなに人数がいるのに、目が離れない。
あの綺麗なトスフォーム、どんな所からでもエースにトスをあげる姿。
そして普段教室や、二人で話している時には見れない表情。
バレーに夢中になっている表情。
『か、かっこいい…。』
なんだか、キラキラして見えた。
梟谷が1セット目をとったようで、っしゃああ!
という声と笛の音で私の意識は戻される。
それからも、赤葦を見ていると、汗を拭ってから、私に気づいたようで、手を小さくあげた。
ぼっ、と一気に体温があがる感覚。
あっ、手、振り返さなきゃ。
そう思った時には、赤葦は既に次のセットの話し合いをしていた。
それが何故か少し寂しく感じたり。
り「A、顔赤いよ?」
またニヤニヤして見てくるりり。
そこで、私は須藤の言っていたことが頭に浮かんだ。
「自然と目で追っちゃうんだよ。気づいたら目に映ってる。」
『え、いや好きとかじゃない、一番仲のいいお友達だから目でおっちゃうだけで…』
両手で顔を隠し、赤面を見せないようにする。
2セット目開始の笛がなり、コートへ進む赤葦の背中が目に入ってしまう。
無理に逸らして気を紛らわせようとしたが気づいたら視界にいるのは赤葦だった。
それから二セット目は取り返されてしまったが、3セット目で取り返し、梟谷が勝った。
241人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかりんご(プロフ) - ねうさぎさん» まじですか、お恥ずかしい...ありがとうございます!お互い頑張りましょうね! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - あかりんごさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです(;_;)あかりんごさんの作品も拝見します!(>ω<) (2019年5月15日 22時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
あかりんご(プロフ) - 初めまして!素敵なお話ですね〜めっちゃ好みです。更新頑張ってください! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - Glimさん» コメントありがとうございます!その言葉がとても励みになります…(;_;)頑張ります! (2019年5月14日 18時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
Glim(プロフ) - この小説めっちゃ大好きデス!更新待ってます!!! (2019年5月14日 14時) (レス) id: f845ec1e4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ねうさぎ | 作成日時:2019年5月11日 15時