苦労度50% ページ3
夏休みが始まってちょうど一週間がたった。
相変わらず私たちバレー部は毎日練習の日々。
調子は至って普通。予選への焦りなのか、疲れなのか何だかはわからないが調子は未だに戻らない。
…ううん、本当の原因はなにか分かってる。
極力考えないようにしようと決意したものの頭にふと思い浮かべてしまう人物がいる。
なんでこんなに赤葦のことを考えてしまうのか原因は不明のままもう1週間も経ってしまった。そしてその1週間も変わらず会うことも無く、音沙汰も無い。
こんな状態のまま練習試合を迎えてしまった。
今回の練習相手は都内インハイ予選準決勝のチームだ。私たちが負けた井闥山学園の次に強い学校。
私は最近練習の時に出るようなミスはしてはいけない、落ち着いてやるぞと1人で集中していた。
美「よしみんな!集まって!」
もう既に試合は始まろうとしていて、美帆先輩の招集でみんなが集まり、円陣を組み、掛け声をかける。
普段は練習試合や試合の前、もっとうるさいのに今日は静かだった。招集も掛け声もいつもふざけるのに今日は普通だった。
きっと美帆先輩だけじゃない、ほかの先輩達もこの練習試合がすごく重要なものだと思っている。いつもと雰囲気が違う。
少なくともこの高校に1回でも勝てれば、インハイ予選初戦より成長している、ということが形として現れるからだろう。
美「A!ミスなら気にしないから、いつも通り私にトス上げて!」
『はい』
コートに入っていく美帆先輩の背中を眺める。
私は深呼吸をしてその背中を追った。
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あかりんご(プロフ) - ねうさぎさん» まじですか、お恥ずかしい...ありがとうございます!お互い頑張りましょうね! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - あかりんごさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです(;_;)あかりんごさんの作品も拝見します!(>ω<) (2019年5月15日 22時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
あかりんご(プロフ) - 初めまして!素敵なお話ですね〜めっちゃ好みです。更新頑張ってください! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - Glimさん» コメントありがとうございます!その言葉がとても励みになります…(;_;)頑張ります! (2019年5月14日 18時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
Glim(プロフ) - この小説めっちゃ大好きデス!更新待ってます!!! (2019年5月14日 14時) (レス) id: f845ec1e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねうさぎ | 作成日時:2019年5月11日 15時