苦労度64% ページ17
<赤葦side>
あぁ、先に好きだって伝えていたらこんな気持ちになっていなかったのか、なんて乙女チックなことを考える。
だが、好きな人は今別の人と付き合っている。
赤「須藤とはどうなの?」
これは聞くか迷った。だが、少し気になってしまったので聞いてみた。
『特に何も…。あ、明後日の夏祭りに誘われたくらい、かな。』
付き合っているんだから、どこか行くなんて、普通だろ。
あぁ、嫌だ。
俺がAの隣にいたい。
そんな叶わない思いが頭の中を埋め尽くす。
『…赤葦、同じとこに水あげすぎ、てかもう水無い。』
受け入れられな過ぎて、しばらく固まってしまっていたようだ。Aの声が遠くの方からするような気がした。
俺は今作れる精一杯の表情で、
赤「…あぁ、そっか。楽しんでね」
と言った。
あまり気にしないようにしていたが、調子が狂うようになった極めつけは、夏祭りの日。
木「あかーし!祭り行くぞ!」
赤「あ、俺行かないです。」
部活終わり、そのまま祭りに行こう、と木兎さんに誘われた。だが、行ったらきっと会ってしまう、そう思った俺は断った。
だが、3年の先輩からの、行け、さもないとこいつはしょぼくれるぞ、とでも伝えたい目線を送られたので強制連行。
地元の小さなお祭りだ。
案の定、見つけてしまった。
探していた訳では無い。視界に入ってしまったのだ。向こうは全く気づいていない様子だった。
赤「木兎さん、ここから離れましょう。」
金魚すくいをやりたいと騒ぐ木兎さんに違うもので釣り、無理やり連れて違う場所に移動したのでそれ以降は会うことは無かった。
が、息苦しさが残っていた。
次の日の練習から小さなミスが多発するようになった。
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あかりんご(プロフ) - ねうさぎさん» まじですか、お恥ずかしい...ありがとうございます!お互い頑張りましょうね! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - あかりんごさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです(;_;)あかりんごさんの作品も拝見します!(>ω<) (2019年5月15日 22時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
あかりんご(プロフ) - 初めまして!素敵なお話ですね〜めっちゃ好みです。更新頑張ってください! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - Glimさん» コメントありがとうございます!その言葉がとても励みになります…(;_;)頑張ります! (2019年5月14日 18時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
Glim(プロフ) - この小説めっちゃ大好きデス!更新待ってます!!! (2019年5月14日 14時) (レス) id: f845ec1e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねうさぎ | 作成日時:2019年5月11日 15時