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20時限目 ページ4

「そーいえばAちゃんってさぁ、しゅーやの事どう思ってる?」

「え? ……す、好きだよ?」

「ふぅ〜ん……じゃあ李子とAちゃん、ライバル同士なんだね〜」

李子ちゃんは私がそう言うと、歩くのを止めて顔の両脇から出している髪を人差し指にくるくると絡ませながらそう言う。
まさか……いや、もしかしなくてもそうだ。李子ちゃんは……――。

「……李子、しゅーやの事がずぅーっと好きなの、中学の頃から。……だからAちゃんよりしゅーやの事知ってるし、Aちゃんにしゅーやは渡さない」

そう言った李子ちゃんの顔は、いつもの太陽のように明るい顔ではなく、真剣な表情をしている。
……あれっ、そう言えば李子ちゃんに私と鹿野くんが付き合ってる事は言ったっけ?

「えっと、李子ちゃ――」

「絶対に負けないから。じゃあね」

「ちょ、待って……行っちゃった……」

そう言って李子ちゃんは、猫のように軽やかに走り去っていった。取り残されてしまった私は、そう呟いて溜め息をつく。
あぁ、やっぱり鹿野くんってモテるんだなぁ……そう思いながら私は、家に帰ったのだった。
そして次の月曜日の放課後、今日は鹿野くんと2人で帰れる事になって私達は下駄箱に向かう。

「……あれっ、何か靴の中に紙がある。……『放課後、第一公園に1人で来てください』だって」

!! それってまさか、李子ちゃん……!?
そう思っていると鹿野くんはその紙をブレザーのポケットに入れ、私の手をぎゅっと握って歩き出す。

21時限目→←19時限目


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作品ジャンル:アニメ
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ペンネグラタン(プロフ) - セトの天然って怖いよね。 (2017年1月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天ノ川夜月 | 作成日時:2016年12月6日 17時

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