昔の時間 ページ2
noside
20〇〇年
〇〇国内の△△村で大量殺人事件が発生
唯一生き残りった少女は
泣きながらこういった
『村のみんなは、私をいじめたから、
あの子達が怒ったの、
怒って殺したの、
私が、いるせいで…!』
少女の身柄は、
流れて来たまじない師の者だと
名乗った青年が引き取った。
『ん…あれ、私、いつの間に寝て…?』
この少女は
東京都立呪術高等専門学校三年生だ。
先程出てきた少女は雫である。
雫は事件の後、青年…リンデルに引き取られた。
その際に自分が何者なのかを知り
魔法を極め立派な魔法使いになった。
彼女は妖精たちから尊敬されているため
魔法を覚えるのも容易かったようだ。
だがそんな彼女がなぜここにいるのか。
それはまた別の時に…
気づいたら彼女は誰かに電話をかけていた。
『はいもしもし。
シズカルト・フェンデントですけど…
えぇ、本当に久しぶりですね。エリアス。
そうですね、何年ぶりで
…どうしたんです?
…もう一度言ってもらえますか?
少し聞こえにくかったので
…あぁ、貴方が弟子を買ったことですか。
既に風のうわさで聞きましたよ。
ずっとエアリエル達が騒いでたので。
え、嫁なんですか?
…エリアス、まさかロr
冗談ですよ、もう…
あの、エリアス…
…私が本当に説明ベタなの知ってますよね?
まぁ確かに、
仮にも義妹ができたわけですけど…
…はぁ、わかりました。
予定が空けば
魔法使いの戦い方とか色々と教えますよ。
どうせまだ何も教えてないのでしょう?
こちらが向かう事も偶にありますが
基本はそちらがこちらに来てくださいね?
はい、はい。では…
ちょっと薬作りが立て込んでるんですよ。
今急いで作らないといけないのが3件も…
いえいえ
あぁ、そういえば…
お弟子さんの名前、なんて言うんですか?
いえ、別に…少し気になっただけです
いや、会ったときに名前を知らないのは
何処となく失礼かなーと…
…へぇ、チセさんですか。
可愛らしい名前ですね。
フフ、久しぶりに話せて嬉しかったです。
では、また。』
少し淋しそうに目を伏せた彼女。
その姿は
まるで幼い少女のようだった。
だが直ぐ元に戻り、
『さて…パッパと作り終わらせちゃいましょ
…甘いものでも食べようかしら』
独り言を残して
また作業を始めた。
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作者名:りんごりんご | 作成日時:2021年2月27日 17時