Six ページ7
『わ...すご...』
購買というより大きめのコンビニでは？と思うくらいたくさんの商品が並んでいる。
「ここ色々売ってるんだよな〜」
なに買おう...たくさんあって悩むなぁ...
『わっ、これおいしそう！』
見つけたのはメロンパン。
これにしよう、そう思って手に取った時、サンドイッチを手にしたレオくんが驚いた顔で
「え...A、それ買うのか？」
と聞いてきた。
『うん、メロンパン好きなんだ〜！』
大好物、という訳では無いけどメロンパンは好きだ。
「いやでもそれ...変な色してるぞ...？」
『変な...色...？』
色...か...
「A？」
『っ...お、面白いじゃん！ｗ』
バレるわけにはいかないの。
隠し通さなきゃ。
「...Aって面白いやつだな〜ほんと！！」
『そうかな〜？』
よかった、気づいてないみたい。
それから私達は会計を済ませ教室へ戻った。
『なにこれすごくおいしい〜っ！』
コーヒーの味がする。すごくおいしい。
『こ、これってここ限定なのかな！？こんなおいしいメロンパン初めて食べた...！』
「わはははは☆ほんとお前面白いな！見てて飽きないぞ！」
『ハッ...』
そうだ...レオくんいたんだ...1人ではしゃいで恥ずかしい...
『ご、ごめんね！1人ではしゃいじゃって...恥ずかしいなぁもう...///』
「大丈夫だぞ！それに、お前見てるとインスピレーション湧く！」
『えぇ...！？』
「わはははは！ペン無くした！持ってないか！？」
ペンってそんな簡単になくすものなのかな！？
私が朝あげた紙は持ってるみたいだ。
『あるよ、はい！』
「ありがとな〜！」
私からペンを受け取ると作曲を始めたレオくん。
いつの間にかサンドイッチは食べ終わってたみたい。
作曲の邪魔をしないように、鞄から本を取り出して読み始める。
それから数分後、レオくんの方からなにやら視線を感じた。
レオくんの方を見るとレオくんは私をじーっと見ていた。
『レオくん？どうかした？』
聞いてから数秒後、レオくんはゆっくり口を開いた。
「Aの目...」
私の目？私の目がどうかしたのだろうか。
『な、なんか変...かな...？』
「......おれの髪とおそろいだな」
『え...？』
レオくんの髪とおそろい？どういうことだろうか？
私はなんの事かわからなくてしばらく黙って考えていた。
するとレオくんがこう言った。
「Aには...世界がどう見えてるんだ？」
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作者名：しゅうあ | 作成日時：2018年9月13日 17時
