初めまして、お兄様。 【文スト】

意地の張り合い ページ4

激しい銃声、靴が床を叩く音、互いの短い息継。

一定の距離を保ちつつ、男と少女はクルクルと踊る。

対立関係でありながらも二人は阿吽の呼吸で弾丸を放ち続ける。


ジイドは大分落ち着きを取り戻し水無月の異能に動きを制限されつつも逆に未熟ながらも自分とやり合う彼女との戦いを楽しみ始めていた。


ジイドの左腕を狙って弾丸を放つ。

其れを視た彼は左足を引き、体を反らそうとした。

が、水無月は彼の足の僅かな動きに反応して異能で足の動きを止めた。

急な体の停止には順応しつつあったジイドは咄嗟に身を屈め、銃弾を避ける事に成功した。

ジイドは屈んですぐに水無月に2発撃ったが、彼女は其れを横にステップして回避した。






ジ「今までの構成員と比べると格段に動きが違うな。

作之助といい貴女といい、マフィアの序列はどうなっているんだ？」


水無月「最下級の者は基本、抗争では捨て駒にされます。

何気に修羅場の数は1番多いかもしれませんね。

此方は早々に天に召されたくなかったのでそれ相応の努力はしましたよ。

それよりも、さっさとくたばったらどうですか？疲れたでしょう？」


ジ「却下だ。貴女こそ大分息が上がっているようだが？

今すぐ作之助に助けを求めたらどうだ？

2人でやれば確実に乃公を殺せるやもしれんぞ？」」


水無月「それこそ却下です。絶対にしません。貴方が諦めてください。」


ジ「それこそ無理な願いだ。貴女が諦めたまえ。」


「「・・・・・・。」」






バンバン、バンッバンバン、バンッッb＿＿＿



一層二人の銃撃が激しくなった。

黒い封筒→←怒りの力

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