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〇三人称視点
差出人を見るなりAは、先程と違い真剣な目付きで文字を追いはじめた。
玄弥(よくわからない人だよなあ)
横から眺めていて何気なく、そう思う。
彼、不死川玄弥と小鳥遊Aは岩柱の元で生活を共にしている。
玄弥が継子として置いてもらった時にはもう彼女(玄弥から見たら彼なのだが)がいた。
当初は人のペースを乱しに乱してくるあの態度にイライラし続けていたが、途中で諦めなんだかんだ上手くやってきている。
玄弥(仕事のときは真面目な顔できるのに
なんで普段は残念な人なんだろう。)
心の中でため息をついた。
「…じゃ、俺もう行くね。玄弥も気をつけて帰ってきなよ」
玄弥「あ、ああ。誰からだったんだ?」
「実弥さん」
玄弥「えっ兄貴!?」
「うそ。」
ガン。
Aの頭に拳が落ちた。
「いっっっっ、た!!!!いまマジのだったよね!?やめてよ俺の方がか弱いんだから。俺はただの隠なんですし!」
玄弥「次は腹だからな」
「い、いってきます!!!さらば!」
頭を抑えながら「真っ直ぐ帰れよ〜」と、捨て台詞のように言い外へ駆けて行った。
玄弥(結局誰からだったんだ)
顔を上げる直前に哀しそうな、遠くを見るような
そんな今まで見たことない顔をしていたのを見逃さなかった。
玄弥(相談してくれたっていいだろ…)
→→→→
しばらく玄弥くんは出ません。
エーン…出だしだからもうちょっと出したかった本音。
文章の書き方は見ての通り、主視点か三人称視点になります。
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作者名:甘音 | 作成日時:2019年8月29日 7時