〜君との景色〜【短編集】

睡魔(バ神田！！) ページ10

眠い、眠い、眠い！！！！

あー、昨日夜更かししなきゃよかったぁー！！
ついつい、ケータイいじってたら、３時！！いつもは、11時には寝るのに！！
瞼がくっつきそうだよっ！！
しかも、こんな変なテンションじゃなきゃ、すぐに寝ちゃう！

あー、いつもより私、姿勢がいいわ。先生ビックリして、こっち何度もみてるもん。でも先生。ごめん。私は貴方の授業を真面目に聴こうと思って姿勢が正しい訳じゃないんだ。...眠気冷ましなんだ！！

…………あ、ヤバイ。寝そう。コクコクいってきた。そうして、意識を手放したところ…

キーンコーンカーンコーン

うおっ？！び、ビックリしたー！！心臓に悪いよ！もうちょっと、タイミング考えてくれたっていいじゃないか！！とか、チャイムに怒ってみたりする…意味ないんだけどね。

…休み時間くらい寝てもいいよね。

机にほっぺたをくっつけて気持ちいいな。とか、思って瞼を閉じる。

……すると、肩をトントンと誰かに叩かれて、タイミング悪っ？！！とか、また思いながら振り向くと、そこには神田がいた。

『ん？なした？』
「ちょっと、いいか？」

うん。とか言っておきながら……ごめん。ほとんど聞いてない。なんか喋ってるけど、聞こえない。すまん。神田。

さすがの私でも睡魔には勝てねぇ。

ん？神田の顔が少しだけ赤い？いや、睡魔で赤いかどうか、判断できない……。

「……ま…………だ。」

あぁ、ごめん。ほんと、睡眠させて。おやすみ。







『あ、神田。おはよう。』
「……………………。」

あれ？ちょっと怒ってます？

「人が話してる時に寝るとか、お前って…はぁ。」

呆れられちゃったよ！！でも、機嫌が少しだけよくなったから、良しとしよう。

『いやー。すまん。で、なに喋ってたの？』
「お前は馬鹿だ。って言ってた。」
『…なんだって…？あんたに言われたかないわ！バ神田！！』

馬鹿の塊で出来てるやつにいわれたら、たまったもんじゃないよ！！

「そうやってすぐ突っかかってくるから馬鹿なんだ。」
『神田も人の事言えないでしょーが！』

ダーダー、ギャーギャー喧嘩して、ま、いつもだから別に良いんだけどさ。

で、リナリーに止められて収まる。これ、もう、パターン化してきたな。

「二人とも！やめなさい！」

うっ！！今日も、痛いです。リナリー先輩。
……叩くのは神田だけにして下さい。

(……告った……なんて、絶対言えねぇ。)
(神田も正直じゃないわね。)
(なんなんだ！あのバ神田！！)

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