〜君との景色〜【短編集】

ポッキーゲーム(照れ隠しよ。) ページ7

リナちゃんの家にてお泊りなう！

「皆、さきにお風呂入ってきて。」
「あいさー！」

そんなことで、ラビ君、神田くん、私、アレン君、リナちゃんの順番で、お風呂に入ることになった。(アレン君が譲ってくれた)

全員集まるのを待ってる間、トランプをして遊ぶ。(アレン君強い…)そんなこんなで、全員集まって(早いとか気にしない！！)皆でリビングでまったりする。

「よし！おやつの時間さ！」
「ですね！！」

アレン君、すごく目がキラキラしてる。よかったね。ってか、なんで今の時間がおやつの時間なの？！とか、心の中でツッコミを入れつつ、リナちゃんが持ってきたおやつを口に入れる。

美味しいと、頬張っていると、ラビ君が変な事を言い出した

「ポッキーじゃん！ポッキーゲームするさ！」
「いいわね。」

リナちゃん？！なんか、全員賛成の雰囲気出てるし！もしかしたら、キスしちゃうかもしれないよ？！……それに…………

グイッと腕を引っ張られ(うおっ！)こそっと耳打ちをされる。ちなみに、引っ張った人はリナちゃんだ。

「A、大丈夫よ。安心して！」

大丈夫って、…リナちゃんのその大丈夫は信用出来ないんだけど！

「神田と組むように仕向けるから！」

……やっぱり。ってか、まだ付き合ってないし、ただの私の片思いで、そんな……キ、キスしちゃうかもしれないなんて……まだ早すぎる！

なんて、色々と考えている間にあっちの方で話が進んでて、結局神田くんとやることになった。

神田くんは、嫌そうな顔をしている。…ちょっと悲しいかな…

ポッキーを食わえて、距離が15cmぐらいになる。目の前にいる神田くんは目を合わせてくれなくて、お風呂上がりの湿った綺麗な黒髪が、元からある神田くんの色気をさらに倍増させる。

もう少し、というところでポッキーが折れた。いや、神田くんが折ったのだ。……嫌われてるのかな？でも、まぁ、当然か…

周りの皆は、ニヤニヤしてる。もう！私は気分ダウンなのに！

神田くんは、アレン君とラビ君に折った罰を受けていた。私の様子を見かねてか、リナちゃんが近くにきてくれた。

「A、大丈夫よ。安心して。」

だから、安心できないよ…。

「あれは、神田なりの照れ隠しよ。」
『えっ？』
「ほら、まだ耳が赤いじゃない。」

神田くんを指差して言う。た、確かに。

「神田は、Aの事が…」
「リナ！！」
「あら、聞こえてたみたい。」

……リナちゃんの言葉、少しは信じてもいいよね？

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