〜君との景色〜【短編集】

特別な日(オーバーリアクション) ページ25

「A！お誕生日おめでとう！」

リナリーが、可愛い笑顔で私に話しかけてきた

『…あ、今日、私の誕生日だ。』

すっかり忘れてたわ。

「A、なんか欲しいものあります？」
『うーん。ない。』

ここにいる、アレン、リナリー、ラビ、がガクッと音を立てて崩れる。オーバーリアクションだな。さすが神田。びくともしない。

『みんなと居れれば私は、なんもいらなーい。』

みんなの顔を見合って笑いあったら、肩に重みがかかった。

「やっほー！僕を呼んだ？」

後ろを振り向くと、コムイの超ドアップ。

「呼んでないさ」
「聞き間違いにも程があるな。」

二人の言葉にグサッときたのか、コムイが泣き崩れる。これまた、オーバーリアクション。

「Aちゃん！僕は君のためにお勉強を教えてあげるよ！」
『…コムイ、その誕生日プレゼント、私いらない。』
「僕、科学だったら教えるよ！」

なんか、勝手に話進んでるしっ！！

『いや、それ、いらな…』
「俺、社会なら教えられるさ！特に世界史！」

いやいや、ちょい、待ち！！

「僕は英語ですね。安心してください。ちゃんと教えて差し上げますよ。」
「私は数学教えてあげるわ。ほら！神田も！」
「…ちっ！めんどくせぇが、テメェの苦手な国語でも、教えてやるよ」

…なんか、変なことになってない？？え？？

「よーし！そうなったら勉強始めるよー！がんばろーね！Aちゃん！！」

ちょっ、待ってってば！
私の手を取り、みんなで、勉強づくえへ、れっつごー。

(ねぇ、今日なんの日か忘れてない？)
(誕生日でしょ？)
(うん。これ、変じゃね？)
(いや、Aに今必要なプレゼントは勉強会ですね。)
(酷くねっ？！)

まぁ、こんなこと言ってますけど意外に楽しかった勉強会(誕生日)でした。

っていっても誕生日に勉強って、どんな誕生日だよっ！！

...作者から...(多くてすみません！)→←意味わかんない(俺を見ろ)

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