検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:21,372 hit

意味わかんない(俺を見ろ) ページ24

学校のチャイムが響く。それは、長い廊下の遠くに消えていった。

私は今日、日直なので日誌を書くために教室に一人で残っている。日直から、とか、なにも書くことないよー。と思いつつも、頑張ってペンを走らせていた。

窓を覗くと、もう皆が下校している。
早く帰りたいなー。

「あ、あの、付き合ってください…」

ん?告白現場に遭遇しちゃった?
バレないように、そっと教室の端の方に移動する。(なんとなく。)

「無理だ。」

おっ?!この声は、神田ユウではないか!
彼は、学校一の超モテ男だ。隣のクラスで、たまに私のクラスにいるラビという、これまたモテ男が彼を引き連れて私のクラスにやってくる。

…って言うか、答えが無理だ。とかもう少しいい答えはないのかね?とも思うが、本人とは話したことが無いため、そこまで深く考えないことにした。

「…な、なんでですか?」

そうだぞ。こんな可愛い子をフルなんて勿体ないぞ。…うん。なんか、この絵柄いい感じだぞ。二人が向き合って話しているのを見てそう思った。

「テメェには、関係ない」

うわぁお。ひどいですね。テメェ呼ばわりですか。あー、女の子泣いて走って行っちゃったよ。泣かせたな。神田ユウ。イケメンでも許されないぞ。

…なんか、すごいもの見たなー。ま、日誌終わらせよ。私には関係ないことだ。

そう日誌に向かった瞬間、ガラッと音を立てて、教室のドアがあいた。

振り返るとそこには神田ユウがいた。

「おい」

…私に話しかけてる?って、私しかいないか

『はい』
「お前、好きな奴いるか?」
『は?』

早く言えとでも言いたそうに、こっちを見てくる。よし。あの女の子の敵をとってやる。

『神田ユウには関係ない』

してやったり!あの神田ユウが目を見開いてる。初めて話した相手に何故自分の好きな人を教えねばならんのだ。意味わからん。

するとこっちに近づいてきた。だが、私は気にせずに日誌とにらめっこ。

後ろに気配を感じて振り返ると、すぐそこに神田ユウの顔があった。

「お前、馬鹿か?俺はバカ兎に誘われただけじゃここに来ねぇよ。」

神田ユウの息が私の唇にかかる

静かなリップ音が教室に響く。それは、教室の隅から隅まで隙間なく響き渡った。

『なっ…!』
「こういう事だから、俺には関係あんだよ」


A…


と、耳元で呟く。耳にかかった息がくすぐったくて、バッと耳を抑える。

い、意味わかんないっ!!

(いっつも、窓ばっかり見やがって)
(………俺を見ろ…)

特別な日(オーバーリアクション)→←お礼(スキル)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ozだぁ〜 - もう、みんなかっこいいです!特に神田ユウ様っ!!また読み返します! (2021年4月29日 13時) (レス) id: 23f9dcf647 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ホント久しぶりーー!!またよろしくねー(*´∀`) (2017年3月6日 22時) (レス) id: 01d6e1d1a3 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 桐宮さん» 初めまして!遊びに来て頂けてとても嬉しく思います!!面白いって言ってくれるなんて!!涙が出てきた!笑 これから再開しようと思うのでよろしくです!! (2016年12月28日 20時) (レス) id: d2295ce07c (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 鈴音さん» ひさしぶりー!!!!ずっと更新してなくてごめんー!!また再開しようと思うのでよろしくです!! (2016年12月28日 20時) (レス) id: d2295ce07c (このIDを非表示/違反報告)
桐宮 - 初めまして☆ 続きあるんですね?あ、脅しじゃないですよ。これ面白いから、続き読みたいなー。なーんて思ったわけですよっ☆ 頑張って下さい! (2016年12月1日 2時) (レス) id: a7d473c89c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆちろ | 作成日時:2015年3月18日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。