言の葉(ことのは)ーⅡー (ページ4)

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ついにやってきた。4月30日。
今日は、篤志さんの誕生日である。
EXILE TRIBEでの誕生日パーティーが開催される。

篤志さんにお願いされていた通り、私はそのパーティーの篤志さんの新曲の発表場面にピアニストとして参加することになっている。

パーティーは夕方から。私は朝から緊張しまくりだ。昼に作詞部屋でいつも通り仕事をしていたら篤志さんがやってきた。

「篤志さん、お誕生日おめでとうございます。」

篤志「ありがとう。笑大丈夫？めちゃくちゃ顔が怖いよ。笑」

「どうしよう。すっごい緊張してる。」

篤志「あはは。いつもあんな態度でかいのに。笑」

「.だって、篤志さんの晴れ舞台だし。私、大勢の前にでること慣れてないし。」

篤志「大丈夫。AはAの言葉を届けるんだから。俺はその言葉に歌声を貸すだけだよ。2人で伝えよう。」

優しく微笑む篤志さんをみて、その言葉をきいて安心する。

「2人で伝えよう」篤志さんが隣にいてくれる。私は私の言葉たちを直接届けられる。

篤志「俺からプレゼントがあるから、後で鷲尾ちゃんと一緒に会場に来てね。楽しみにしてるよ。」

「え？プレゼントって？篤志さんのお誕生日なのに、私貰えないよ。」

篤志「俺は、この詩を貰ったから、それで十分だよ。じゃ、会場でねー。」

そう言って篤志さんは行ってしまった。そんなこと言ったら、私は今まで篤志さんからたくさんのものをもらいすぎてる。

申し訳なく思っていると、篤志さんと入れ違いのように伶菜が部屋に入ってきた。

伶菜「Aちゃーん！今日は私、篤志さんから重大な任務を任されちゃったの！」

目をキラキラ輝かせている伶菜をみて、嫌な予感しかしない。一緒に来て！と帰る支度をさせられ、事務所をあとにした。

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