北山さんとyummy!な関係

＊ ページ33

「ふーん。じゃあそれ１つと…お姉さんの連絡先教えてよ」








「へっ？私の…ですか？」








「そうそう」








こういうのってお断りした方がいいんだよね…





でもなんて言えば・・・


お客さんを不快にさせちゃうのもだめだし、








って困っていると









「それは申し訳ないですが、できません。そういうのは店の外でやっていただいてもいいですか？」








後ろからそう聞こえて振り返ると






真剣な顔のみつ先輩がいた







びっくりして固まってると







「Aはあっちのレジ打ちしてきて」







って耳元で言われたから







急いでレジに向かった








またみつ先輩に助けてもらっちゃった…






迷惑かけてばっかりだなぁ私







って思いながらボーっとしてると








いきなり ふに ってほっぺたをつままれた








びっくりして顔をあげると







「なにボーっとしてんだよ」







少し怒り気味のみつ先輩がいた









「す、すいませんっ！…あのさっきは本当にありがとうございましたっ」








そう言ってペコって頭を下げると








「はぁーー」








上から盛大な溜息が聞こえて







もうさすがに呆れられちゃったのかも







って思ってると









「Aはさ、鈍感すぎんだよ」








「……へっ？」








思ってたのと違う言葉が聞こえてきて



思わず顔をあげると







「やっぱり俺が行っとくべきだったなぁ…」







ってボソッと言ったみつ先輩








なんのことかさっぱり分からずに








「…？」








キョトンとしてると








「Aはさ、かわいいんだよ。なんか男を惹きつける力があるっていうか…」








急に褒めてくるから







「…//」






一気に上がる顔の熱








「照れんなっ、ちゃんと聞け」








いやいや、無理でしょ…



みつ先輩が私の目をじっとみながら


かわいいとか言ってるのに照れないなんて・・・//








「今までも今日みたいなこと起こりそうな時はあって、そんときは俺がメニュー聞きに行ってた」








え、…





じゃあよくみつ先輩が


「俺が行くわ」って言ってくれてたのって・・・

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