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泡が十八 ページ18

「やあ、よく来たね、太宰君に中原君」


黒い部屋の主が笑った。


「昨日の報告は聞いているよ。其処で私から提案があってね。彼の娘に親しい君達に話しを伺いたいのだよ」


椅子に腰掛け手を組んで。
森は軽く云う。

早朝から呼び出された二人は、緊張した面持ちで森を見守った。


「彼女の外での任務を無くしては如何かな?」

「なっ」


いち早く反応したのは中原で、思わず半歩踏み出してしまった。


「そんな事すればAはッ!」

「今迄以上に外に出る事は難しく成るだろうね」


意外にも、彼を制したのは相棒である太宰だった。
特に驚いた様子もなく、凝っと森を見据えていた。


「仕事とはいえ外出には変わりない……首領、二人で話させて貰えませんか?」

「君と中原君でかね?」

「否、私と首領です」

「何云ってんだ太宰」


掴みかかる中原を相手にせず、視線は固定されていた。


「はぁ……まぁいいだろう。済まない中原君、そう云う事だから」

「ッ……失礼します」


マフィアでの上の命令は絶対である。
太宰に睨みを利かせ、中原は部屋から出て行った。


「其れで、私と二人きりなのは何故かね?」

「屹度中也には聞かせない方が善いでしょうから」


其の言葉に森はにやりと嗤った。


「君には判っている様だね」







「はい。Aに拷問をさせようと仰るのでしょう?」

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京beスウィーツ(プロフ) - おきリンゴさん» 済みません。存じ上げなかったので、調べさせて頂きました。まどマギの登場人物なのですね(違ってたら済みません!)。そんな立派なお話しは書けませんが、また見て頂けたら幸いです。コメントありがとうございました。 (2017年9月17日 18時) (レス) id: 35074ef1fd (このIDを非表示/違反報告)
おきリンゴ - 人魚姫… さやかを思い出してしまった… (2017年9月13日 22時) (レス) id: 8fe98c431a (このIDを非表示/違反報告)
京beスウィーツ(プロフ) - マイさん» コメントありがとうございます。面白いと思って頂けて嬉しい限りです!更新は遅くてご迷惑をお掛けするかも知れませんが、最後まで頑張りたいと思います。応援ありがとうございます! (2017年6月25日 11時) (レス) id: 35074ef1fd (このIDを非表示/違反報告)
マイ - とても面白くて更新楽しみにしてます!これからも頑張ってください!! (2017年6月17日 8時) (レス) id: 1068f74b75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:京beスウィーツ | 作成日時:2017年4月2日 17時

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