95.珍しい訪問者 ページ46
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「じゃあ、ヒョン。俺そろそろ部屋に戻りますね」
『おう、おやすみ』
一頻り、ぐだぐだと話して、それから。ジョングクはペコリと頭を下げて俺の部屋を後にした。それを見届けてから、ぱたりと俺もベットに背を預ける。
少し酒が入っているからか、やってくる眠気に自然と目を閉じた。
この1時間ほど、話してわかったことは、ジョングクとあのメイクの話は、そう簡単に解決できるものじゃない。ただそれだけだ。
ジョングクの顔が好きなアイツ。
明確ななにかがあって好きだと言っているわけではないジョングク。
『(…真逆だよな、)』
その好きは、正反対だ。
絶対的な基準を持った好きとなんとなく好き。
どっちが確かな好きなのかなんてわからないけど、それが同じ感情だとは言えない気がする。
そういえば、今気づいたけど、ジョングクはあのメイクがジョングクのことをどう思ってるのかとか知っているんだろうか。
顔が好きなだけってことはたぶん知らないはずだと思うけど、いや、つーか、絶対知られちゃいけないだろこれ。俺だってAさんの事情を特殊ルートで知ってなければ、きっとただAさんがグクを好きだと思っているだろう。
もし、グクがそれをそのまま信じていたとして、Aさんと付き合いたいとか思っているとしたら
…？
ゾクリと背筋に嫌な寒気が走る。
そんなの、地獄でしかないだろ…！！
嫌な発見にガバリと身体を起こした途端、こんこんっと控えめに扉がノックされた。…誰だ？
『…どうぞ』
俺の返事とほぼ同時。ガチャリと部屋の扉が開く。と、ひょこりと顔をのぞかせたのはジニヒョンで。
「ユンギ、風呂あいたよ」
『あー、俺はまだ』
「そ？」
それだけ伝えたら帰っていくのかと思えば、ガチャリと後ろ手にドアを閉める。…なんだろう、ヒョンがここに来るのはなんか珍しい気がする。
『…ジニヒョン？』
「ん？どうしたの？」
『いや、なんか…、』
なんか用すかって聞くのも失礼か…？
話の切り出し方に迷っていると、ふふとジニヒョンは笑って、ぎしりと俺の隣に腰掛ける。と、ふわりと香る風呂上がりの清潔な匂い。
「ジョングク、Aさんとなんかあったんでしょ？」
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さとう(プロフ) - 2年ぶりに覗いたらお話更新されてた…！ (2020年5月31日 2時) (
レス) id: 7a2ecf4d8f (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 更新ありがとうございます！面白すぎます。なんで投票一回しかできないんでしょう、、、すでに投票済みになってる。 (2020年5月23日 20時) (レス) id: 42e9c67f6c (このIDを非表示/違反報告)
♪♪♪♪ - すっごいおもしろいです！ 最高です！ (2020年5月22日 9時) (レス) id: 18287f45f1 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅ - どんどん読み進めていくたびに引き込まれていきました、更新楽しみに待っています (2020年5月1日 11時) (レス) id: c991b8fbaa (このIDを非表示/違反報告)
2525(プロフ) - １番好きなお話です！更新すっっごく嬉しいです(T_T) これからも楽しみにしています☆ (2020年4月26日 17時) (レス) id: 58a0df5f9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：穂高
| 作成日時：2016年9月5日 22時
