続き (更新忘れてましたまじですみませんby作者) ページ36
『あの〜……うらた君?』
うらた「……何?」
『距離、近くないですかね……。』
なんか敬語になっちゃう。←
うらた「そんなことないけど。」
『そうなの……?』
人見知りだから……人との距離感つかめないの。
うらた君が言うなら、そう、……なの?
困惑していると、うらた君は私の後ろに座る。
そして、後ろから抱きしめられた。
……いや、何この状況。
いわゆるバックハグと言うやつですか……?
え、なぜ私に?もしかして、私が寒がりだと思ってる?←
確かにそうだけど、後ついでに冷え性だけど……。
うらた「ユズ、小さいね。」
『まぁ、うらた君にすっぽり収まるくらいは小さいね〜。』
そうなんです。私たち、身長差的には10cmちょっとしかないんだけど、夏いわく、私は身長のわりに小柄らしい。
うらた「否定しないんだ。」
『皆に言われちゃうとね。抵抗はないし。うらた君は小さいって言われるの嫌なんだっけ?』
うらた「めっちゃ地雷。」←
地雷って……そんなにかぁ。
『私からしたらうらた君、大きいんだけどなぁ。』
うらた「男だしな。」
やっぱ性別?
お話ししてる間に、距離なんて気にならなくなってきたかも。
うらた「手も、俺の方がだいぶ大きいだろ。」
『そうだね。私、手が小さいって言われるし。』
ピアノはちゃんと弾けるんだけどなぁ。不思議な手。←
うらた「確かに小さい……というか冷たくね?」
『私、冷え性だからね。あれ、知ってて温めてくれてるんじゃないの?』
もしかして、指先に来るタイプだと思わなかったのかな?←
うらた「いや、俺がユズを抱きしめたかったから。」
『謙遜しなくていいんだよ?』
そんなイケメンの台詞も合うけどね。
うらた「別に謙遜じゃない。……ねぇ、手、握ったままにしといていい?」
『いいよ。』
うらた君、最近甘えたさんだなぁ……。←
うらた「ユズってさ、愛されてるよね。」
『そうだね。自分でも、そう思う。』
皆に愛されてる。嬉しい。
うらた「ユズが思う中にさ、俺も入ってる?」
『え?……そうだね。うらた君にも、大切にしてもらってる。』
なんで急に、そんなこと聞くのかな?
うらた「そっか。……これからも、大切にする。」
『……ありがとう?』
結局、うらた君が何をしたかったのかは分からないなぁ。
でも、それよりも嬉しいことがあるから、いいよね。
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