変調 ページ8
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久しぶりにこんなに全力で走って苦しい。
じんわりと口内に鉄の味が広がる。
それでも走った。
ようやく家に着いてそのままベッドに倒れ込む。
ポケットの中の携帯がずっとうるさく呼んでいる。
きっとさっきのカレが電話でもしているのだろう。
出る気にもなれず早く鳴りやんでと願ってもまだ鳴り続ける。
諦めて携帯を出すとやっぱりさっきのカレからの通知で画面が埋まっている。
なんで私にあんな態度とられたのにこんなに連絡出来るんだろ、必死かよ、と心の中で毒づきながらカレのLINEをブロックして削除する｡
その勢いで他のカレのLINEも私に言い寄ってくるヒトのLINEも全部ブロックして削除した｡
そうしたらトーク履歴には安子しか残らなかった｡
｢私って空っぽだなぁ…｣
1人で呟けば今までの自分が無性に悲しくなった｡
私の周りにいたほとんどのヒトは私の顔とか見た目しか見てなくて、満たされると思ってた日々も偽りでしかなかったのかな、って考えたらいつの間にか頬が濡れていた。
何も考えたくなくて逃げるように意識を睡眠へと手放した。
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朝というものは平等でどんな人にもその時はやってくる。
いつもより1時間も早く起きてしまった｡
8時に家を出てチャイムと同時に教室に入る日々であったが今日はそれまでに2時間以上もある。
どうしようか悩んだ結果いつもより1時間半も早く家を出た。
学校に行きたくはなかったが家でやることも無い。
それに少なくとも学校に行けば安子には会える｡
それだけを心の支えにして鍵を閉めようとしたその時、隣の家の扉が開いた。
やばい、と思ったもののどうすることも出来ずに扉からでてきたすばるくんと目が合う。
思わず顔を逸らすと"ふはっ"と笑い声が聞こえ
｢おはようさん。そんな露骨に目そらさんでもええやんか。昨日は大人げもなくからかってすまんかったなぁ。｣
なんて優しい声して話しかけてくれるから顔をあげれば声以上に優しい顔をしたすばるくんが笑いかけていた。
唖然として声を出さない私にまたすばるくんは口を開き
｢倉子、最寄り駅まで行くやろ？せっかく朝会ったんやからそこまで一緒に行こうや｡｣
と言いスタスタと歩き始めた。まだぼーっとしている私に
｢倉子はよせんと先行くで｣
とすばるくんが振り返って言うから慌てて追いかける。
いつもと何もかも違う朝が眩しくて思わず目を細めた。
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千尋(プロフ) - 撮り合いメイキングで、たちょまるがひなの悪口言ってたの、シンプルに萌えました(*≧ω≦)あと、ヤスとか！(笑)あーれはヤバイですよね！ (2018年12月25日 14時) (
レス) id: 89a42fabbf (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 千尋さん» わかります！いつも優しい丸山くんからふと腹黒が見えるとぐっときますよね！ (2018年12月24日 21時) (レス) id: 10975ff97f (このIDを非表示/違反報告)
千尋(プロフ) - さっすが腹黒たあくん(笑)性格の悪い丸ちゃんも大好きです(///∇///) (2018年12月24日 20時) (レス) id: 89a42fabbf (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 千尋さん» コメントありがとうございます！！性格の悪い倉子ちゃんが大好きなので共感して頂けて嬉しいです´`* (2018年12月24日 20時) (レス) id: 10975ff97f (このIDを非表示/違反報告)
千尋(プロフ) - コメント失礼します！めっちゃもう！たっちょんのわるーい所がたまりません(///∇///)これからも頑張ってください！ (2018年12月24日 17時) (レス) id: 89a42fabbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桔梗 | 作成日時：2018年12月19日 16時
