love train (ページ20)

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あの後気分転換にカラオケなんてどう？、とななこに誘われて慎太郎には内緒で2人でカラオケに行った

あとでそれを知った慎太郎は、拗ねてたけど笑

ななこはちゃんと樹にLINEして、、、

「ななこおはよう！俺昨日のLINE効いた！ありがとな～」

「じゃあ送らなきゃよかった♡」

2人で話しているななこも樹も楽しそうで、この2人ならすぐ上手くいっちゃうんだろうなって勝手に思った

「俺もカラオケ行きたかった、行きたかった、行きたかった」

呪いのようにぶつぶつ言ってくる慎太郎

こんな面倒なら誘えばよかったと後悔する

『昨日樹いなかったし、今度4人で行こう？』

最もらしい理由をつけて宥める。

「約束ね？！ななこと樹も覚えといて、今度4人でカラオケだから！」

子供みたいにはしゃぐ慎太郎をみて、やっぱ可愛いとこもあるんだよなぁ、と感じる

4人で盛り上がっていると、クラスの扉が開き、女の子達の視線がいっきにそちらへ向く

だれかアイドルでも来たのかというくらい、ざわざわする

「岡野Aさん、いる？」

そう言って私の名前を呼ぶ男の声

振り返ると、

高身長でハーフのイケメンがいた

「なんだジェシーじゃん！Aになんか用あるの？」

犬が飼い主を見つけたかの様な顔で駆け寄っていく慎太郎

『樹、誰あの人。慎太郎の知り合いっぽいけど』

「慎太郎と俺の幼なじみ、五組のジェシー」

めんどくさそうな顔をする樹をみて、本当に幼なじみなのかと疑う

「わりと面倒なことになると思うけど、がんばって」

その言葉の意味を理解したのはたったその10秒後

私の方を見て手招きするジェシーさん

初対面なんだけど。

『い、行ってくる』

頑張れ～、と手を振るななこと樹

良からぬ予感、、、

「初めまして、俺、慎太郎と樹の幼なじみのジェシーです。初対面なのにアレなんですけど、俺岡野さんに一目惚れしちゃいました！」

あはは～と笑う彼に対し、

私は硬直する

『今、何と？』