love train (ページ17)

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電車でしか会わない人に恋する私

同じ学校の同じクラスの人に恋された私

どちらも大切にしないといけないけど、どちらも中途半端なのは駄目だ。

目の下にできたくまをコンシーラーで隠す

『眠れなかった、、、。』

昨日の動揺がまだ収まっていない。

余裕がない。

『はぁー、どうしよ。』

電車を待ちながら、慎太郎と京本さんを天秤で比べてみるものの、2人にはそれぞれいい所があるから優劣なんてつけられない。

最も、素直に言ってくれた慎太郎には

それに、2人に抱く感情は別物だ

「おはよう、Aちゃん」

しかめっ面で考え事をしている私に挨拶をする誰か。

大分聞きなれたのに、緊張しちゃう声
ほんのり香る甘いにおい

『京本さん、、！お、おはようございます、』

なんで敬語なんだよ～笑そう言って笑う彼にまた心を乱される。

「にしても、今日の電車人やばいよね～、これ北斗乗れねーな。」

話を続ける彼の余裕さには完敗だ

どうしよう、何返せばいいんだろう。
なんて考えていると、あと少しで発車する電車に人が押し寄せる。

『んっ、』

電車には慣れてきたつもりだったが、こんな満員電車は初めてだった。

呼吸さえくるしい

横にいる中年のおじさんがわざとらしく当たってきて気持ち悪い。

それでも身動きがとれない状態であたふたしていると、突然腕を強引に引かれた

「こっち、」