love train (ページ16)

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"俺も好きだから、って言いたかった"

『はへ？』

突然好きと言われて、思わず間抜けな声が出る

私の顔をみた慎太郎は苦笑する

「Aが俺に友達として大好きって言ってくれたの、気遣ってくれたんだって分かってるけどさ、嬉しかったから」

『気遣ってなんか、、！』

ネガティブな慎太郎に、それは違うって伝えないといけない。

大好きなことに変わりはない。

うるさいくせに優しい、
話すと楽しい、面白い、
意外と男らしくて頼りになる

大好きだ

慎太郎のことを友達としてじゃなくて、異性として好きになれたら幸せなんだろう。

そんな望みとは裏腹に、人間の心は自分の心にだけは嘘がつけないようになっている。

私の心の中にいるのは、、、、、、

「ありがとう。
樹もななこも好き、Aも好き、それで解決するはずなんだけどさ、自分にって嘘つけねーんだよなぁ。」

そう言って慎太郎は一度呼吸を整える

「Aは特別なんだ、特別に好きなんだよね。伝わってる？」

私を真っ直ぐ見つめて、少し散り始めた桜の色をした頬をした彼を見ただけで彼の気持ちが分かってしまう

自分と同じだから。

『うん、伝わったよ。凄い嬉しい。
、、でも友達としか今は見れない、ごめんね』

「あんま聞きたくなかったけど、Aの気持ちもちゃんと伝わったよ。伝えたかっただけだからいいんだけどね！」

切なそうな顔でそんなこと言わないでよ

『慎太郎、、』

「勿論友達としても大好きだからさ、これからも変わらず仲良くしてくれない？」

『言われなくたって、そんなの当たり前だよ、、』

あ、この話樹とななこには内緒ね、ってバツが悪そうな顔をする慎太郎

ありがとう、ごめんね、慎太郎