love train (ページ15)

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『おいしかった～、ここ来て正解だったね！』

「ほんと、、、！あのスープとか最高だった！私普段あんまラーメン食べないから感動しちゃったよ～」

並んだ甲斐があった。

4人ともまだ"ラーメンの世界"にいて、心なしか疲れていたさっきよりも穏やかだ。

その時、視界の端に同じ制服をきた何人かがダッシュで駅の方へ向かっていくのが見えた。

ふと我に帰り、服をめくって腕時計を恐る恐る確認する

14時30分

『ね、ねえみんな、何時集合だっけ？』

「14時40分だけど？え、もしかしてやばい？」

樹が血相を変えている私の異変に気づく。

『あと10分！！ここからどれくらいかかるの、、』

「とにかく走るよ！Aとななこちゃんいけそう？」

走り出した慎太郎にみんなもついていく

慎太郎足はっや、、、、

先頭を走りつつも時々気にかけて振り向いてくれる彼に頼もしいなんて思ったり。

そんなことを思っている間に高山駅の文字が見えてくる

　 14時38分

「お前らギリギリだぞー、早く乗れ！」

先生には怒られたけど、なんだかんだ楽しかった

『せんせ、ギリセーフ！褒めて下さいよ～』

「ギリギリで来るのがヒーローってやつなんですよ～先生。」

「お前ら、苦しい」

樹にそう突っ込まれて慎太郎と顔を見合わせた

「ほらみんな、早く乗らないと本当に遅れちゃうから！ヒーローになれないよ！」

本気で焦っているななこに申し訳ないと思い再び走り出す。

「ヒーローになれないのは嫌だから走るよ！」

そんな慎太郎のどうでもいい言葉で遠足は幕を閉じた。

学校の最寄駅に着いた電車で降りて、ななこには事情を説明して慎太郎のもとへ急ぐ。

『ごめん、慎太郎！ななこのとこ行ってた！』

おかえり～

そう言って微笑んでくれる彼をみて、少しの緊張もほぐれる

「今日の遠足楽しかったね～」

『うん、楽しかった！みんなのこと色々知れたし、仲良くなれた。』

そんな会話を続けていても、慣れない2人きりに会話が途切れる時はくる

「、、あのさ、話したかったことなんだけど、いい？」

『あ、忘れてた笑』

忘れんなって、と言って笑う彼はまた話を続ける

「今日変な雰囲気にさせちゃってごめんね、別に怒ってないし、謝ってくれたけどAは何も悪くないから！」

予想はしていた内容に、あまり驚かなかったが返す言葉も思いつかず、首を横に振る

「俺も好きだから、って言いたかった」