love train (ページ32)

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あの後、何してたのか散々聞かれたけど

『暗すぎて迷子笑』

そういう嘘をついた

樹は納得してくれたけど、慎太郎とななこは私とジェシーを見て怪しんでいる

「ちょ、慎太郎もななこちゃんも怖いって～！迷子保護したんだからもっと喜んでよ笑」

『ジェシー本当ナイスタイミングだった！』

「惚れた？笑」

冗談混じりに言う彼

ちょっと惚れたなんて、彼の決断を思うと死んでも言えない

『馬鹿、笑でもありがとう』

「俺はずーーーっとAちゃんのこと守るからね～」

「おいジェシーそれストーカーになるタイプだから！」

すかさず樹が突っ込む

「まあでも無事でよかった、2人とも」

「ジェシーとAに何かあったんじゃないかって慎太郎めちゃくちゃ心配してたんだよー笑」

「慎太郎俺のこと好きかよ～」

「いーや、Aのことしか心配してないね。」

また口論を始める2人

いつもの風景に戻って、緊張していた身体も心も一気にほぐれる

「ねえA、、、、」

『ごめんななこ！早く作ろっか！』

ごめんねななこ、今日の出来事だけはまだ言えないの。

慎太郎に聞かれちゃうから

少しだけ、嘘をつかせてね

「本当お腹ぺっこぺこよー、私がとりに行くんだった～」

それ以上のことは聞いてこないななこ

春に出会ったばかりなのに心が通じ合える仲にまでなれた。

私にとってはじめての親友、、、"心友"だ。

青春の舞台は

いつも荒い波が立つ

しかしその後には必ず凪の海が待っている

ななこ、慎太郎、樹、ジェシー、眩しい青春をありがとう。

「ほら肉焼けたよ！食べる人～」

「はいはいはいはい！ななこの焼いた肉は俺が全部食べる！」

「はいじゃあ私が食べまーす」

「AHAHA！ななこちゃん鬼～笑」

「Aも焼いてばっかいないで食べなよ、俺代わるから」

『ありがと慎太郎！』

お腹いっぱいになって、今日の幕は閉じた