love train (ページ27)

今日:9 hit、昨日:38 hit、合計:101,231 hit

27 ページ27

真っ青な空が映り、太陽が反射して光り輝く海

淡い潮風が頬をかすって、髪が大きくなびく

『海！』

「なんかやばいね！綺麗すぎる！青春すぎる！」

まるで青春映画の舞台のようなこの場所で

今日は何かが起きるのだろうか。

欲張りな期待もありつつ、不安もありつつ。

「みんな何海見つめてんだよ！早く入ろーぜ！」

「おいジェシー気早えよ！浮き輪とかいろいろあんだろ！」

そんなことをいいつつも海に向かって走っていくジェシーと樹

ななこに至っては樹に強引に手を引っ張られ連れて行かれている

『子供連れてきたみたい、、、笑』

「じゃあ俺が旦那さんかな？」

そう言って横に立っているのは慎太郎

海とか好きそうなのに、私を1人だけ置いていかないところが彼の優しさだ。

『冗談きつい、笑まぁでも、そうかもね』

「それ傷つくわー、Aは海入らないの？」

『うーん、みんなの荷物置いたままだし、しばらくテントでも張って待ってようかな？』

海まっしぐらに走っていくものだから、みんな荷物を置きっぱなしだ。

「そうだね笑でも俺テント張っとくし、荷物見とくから行ってきていいよ？」

どこまでも優しい慎太郎が好きだ

『そんなの悪いって！一緒に待ってよ？テントも手伝う！』

「うーん、Aがそうしたいならいいけど、、、」

少々納得のいってなさそうな慎太郎

『そうしたいの！慎太郎と2人って久しぶりだしね』

最近はジェシーも私にまとわりついてくるから、慎太郎と2人になることはあまりなくなった。

慎太郎は2人になると急に優しくなるからちょっと調子狂ったり、、、。

「俺単純だからそんなこと言われたら期待するんだよねー笑とりあえずテント張るか、！」

ああ、気持ちはもうはっきりしている筈なのに

慎太郎じゃない、ごめんね

たったそれだけが言えない

今の距離感に甘えている

『ねえ慎太郎、私テント張るとか言っときながら張り方分からないんだよね、、』

「だと思った笑じゃあ、俺の手伝いしてくれる？」

『よろしくお願いします慎太郎せんせ！』

よしやろうかAくん

なんて先生気取りで作業を始める

手、大丈夫？
重くない？
頭危ないから気をつけて
凄いじゃん！

彼の優しさが私の胸にささる

本当、好きなんだけどなあ、、、。

『出来た！慎太郎ありがとう～』

「疲れた～、樹たち後で罰ゲームだな」

いや本当に。