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nqrse side


今日は珍しく取材?というか外での仕事。音楽関係のメーカーさんからだった。いつもお世話になってるので、それはもちろん引き受けさせてもらった。おれにちゃんとできるかは不安だけど・・・まあ、あなめで行くし大丈夫っしょ!


と自分を奮い立たせて外出の準備をした。


移動して着いた場所は大きな建物。


n「でけ〜〜!」

m「ははははっ!!^^ なるせの声もでけー!」

n「おい!あんま外で名前呼ぶなよ!ww」


配信でもそうだけど、わちゃわちゃしながら建物へ入って行った。通された綺麗な会議室で待っていると、現場の人が来ると聞かされていたから、男の人かと思ってたら、女性が今から紹介してくれると言う。


かっこいいな。

シンプルにそう思った。


驚くことに、その人はおれたちのことを知っている、と控え目に言うと、次の瞬間はスイッチがオンになったかのようにテキパキ説明を始めた。これが社会人なんだな、って何となく思った。説明はわかりやすく、たまにおれたちに話を振りながら進めてくれるから、眠くもならず、むしろ好奇心を擽られた。


少し休憩を挟むというので、3人で今日の打上げの話をしていると、話題は山田さんのことに。とても話上手で、話聞いてるのはすごい楽しいけど、やっぱ一方通行のことが多いから、

「おれ、山田さんともっと話してみたいんすけど」

そう告げてみた。


そうすると、2人はフリーズしたかのようにおれを凝視してくる。


n「なに。」

m「ぉあ!いや、なるせがそんなこと言うの珍しいな、と思って」

a「いーんじゃないすか?^^ 誘ってみましょうよ^^ 金曜だしワンチャン来てくれるかもっすよ^^」


そう言ってサラサラとめいちゃんの名刺の裏にメッセージとLINE IDを書き始めたあらきさん。


n「ん??それ、おれのID!!」

a「なるせが言い出しっぺなんだしいーでしょーよw」

m「そーだよ!たまには外の人と知り合いなよ!ww」


信じられないことにおれのIDをいとも簡単に書き記し、元の部屋に戻ると、山田さんは席を外しているようだった。さっきまでメールしてたのに、忙しい人だな。と思った。


おれは手にした名刺を、机の上にあった山田さんの手帳にそっと挟んだ。


気づいてくれるといいな。
あわよくば、連絡もくれるといいな。

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作者名:カニカニハンマー | 作成日時:2022年6月13日 22時

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