涙目2 ページ5
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『あー！めいちゃんー！助けてー！！』
目に涙を溜めながら、めいちゃんに助けを求める。
俺に悪態つく余裕はないみたい。
「もう、だから泣くって言ったじゃん」
爆笑しながら、涙を拭いて、ヨーグルトを飲ませて、世話を焼く。
さっきまで心配してたのに、爆笑してるなんて。
「準備手伝ってたん、こうなるってわかってたからやろ」
「だって、おもしろいじゃないっすか」
ほんとおもしろい、と爆笑しながら言うめいちゃんは、悪魔かもしれん。
さすが、兄弟。
『んわー！ほんまやばい、むりむり、』
舌を出して、息をして、空気を当てる。
「変な顔、」
『Geroさんにも食べさせる、絶対な！！！』
涙を流しながら、極激辛を箸にとり、俺に近づいてくる。
「お前！やめろ！！絶対食わんぞ！！」
『あかん！あーんして！はやく！！』
空いた手で腕を押さえられ、女の子相手に本気で押し除けれる訳もなく、
無理やり食べさせられる。
「…うわ、ちょ！ほんま！！めいちゃん！助けて！」
「あっはは、Geroさんまで！」
無理やり食べさせられた俺をみて、未だ爆笑してるめいちゃんに助けを求め、2人まとめて世話を焼いてもらう。
『ほんまにもうあかん、2度と食べへん、』
「お前が食うって言い始めてんやろ、
ほんま最悪や、」
舌の痛さも治り、騒ぎ疲れて、俺とAはソファに並んでぐったり。
めいちゃんは床に座って、ニコニコ…ちゃうな、ニヤニヤしてる。
『なに笑ってんの？
暇なんやったら、汗と涙拭いて！』
「はいはい、」
『ヨーグルトものませて』
「はい、どーぞ」
「俺にも」
『あかん、わたしの専属めいちゃん！』
ずっと笑って楽しいだけやっためいちゃんへの仕返しに、満更でもない顔してんちゃうぞってつっこんでやったら、
「し、してない！」
って。しとるがな。
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作者名：わたちちゃんです | 作成日時：2023年10月14日 5時
