気温 ページ14
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いくらなんでも寒すぎんか。
急に寒い、無理。
『ざむいよ〜う〜』
寝室からブランケットを持ってAが俺の隣に座る。
「お、ええもん持ってきたな
俺も入れて」
『え！なんで！寒いんでやめてください！』
ブランケットにくるまって、渡さないようにしてるけど、
俺はブランケットをひっぱって対抗。
「なんでやねん、俺のやんけ！」
『持ってきたらいいじゃないですか！』
「寒いからこの部屋から出られへんねん、頼む！」
諦めたのか、くるまっていたブランケットを自分の膝にかけた。
俺はその端をひっぱって、自分の足にかける。
『ああ〜、寒い〜』
俺のせいで寒いと言いたげな目で、
じとっと俺を睨んでるけど、効果なし！
「ほな一緒にくるまったらええやん、ここ来てみ」
そう言いながら、自分の膝をぽんぽんとしてみる。
『いや、無理です
そんな展開はございません。』
おいおい、ラブコメ展開ちゃうんかい。
人肌で温めあうところちゃうん？
「なんやねん、おもんないな」
あまりにも寒すぎて、寝室に普段使っている
掛け布団を取りに行く。
「へっへーん、俺はこれ使う！」
掛け布団を抱えてソファに座ると、
『ずるい！入れてください！』
「さっき半分貸してくれたからええよ」
俺にひっついてくるAを
布団に入れてあげると、満足げに笑う。
『あったかあ、最高』
「なんや、機嫌ええな」
『ちょっとだけすきなりました』
俺の腕を抱きしめて、肩に顔を擦り寄せてくる。
動物みたいやな、こいつは。
「布団持ってきたら好きなんのかい、」
『もっちろ〜ん！』
布団持ってきたらラブコメ展開になる、メモしとこ。
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作者名：わたちちゃんです | 作成日時：2023年10月14日 5時
