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『!?失礼しました!』
咄嗟に後ろに下がって頭を下げる
NJ「Aさん?」
『も、申し訳ないです……そのホソギかと思って』
NJ「仲が良いんですね、気配を感じて後ろを見たら、あまりにも近くて驚いてしまいました」
『本当にすみませんでした』
こんなことしなきゃよかった……印象最悪だ
ナムジュンさんは優しく笑ってくれたけど
机が濡れてて…
コップ…割れてる
『ナムジュンさん!コップが!』
NJ「あ!」
破片を素手で集めようとするナムジュンさんを止め、店員さんに片付けてもらった
『ご迷惑ばかりおかけして……服は大丈夫ですか?』
NJ「全然!いつものことなので気にしてないですよ。服も大丈夫です」
…?いつもコップ割っちゃうってこと?
NJ「さ、座ってください。何か頼みましょう」
『え?あ、はい』
『そ、そういえばしっかりとお会いするの初めてですよね。チョンAです。』
NJ「キムナムジュンです。あ、あのときの差し入れすごく美味しく頂きました。ありがとうございました」
『いえ!こちらこそ!ありがとうございます』
……。
気まずい。
『あのーホソギって今日来るんですかね?』
NJ「?連絡いってないですか?19:30頃に遅れてくるそうですよ」
え!知らない!あと40分以上あるじゃん…
とりあえず互いの仕事の話などをして黙々と料理を食べる
味は……美味しい。美味しすぎる。
話すことがないわけじゃない。ただ、今回会った理由が理由なだけにその話をすべきか分からないのだ
そうだよ。私この人と一緒に住むかもしれないんだ
今私、世界のキムナムジュンと会ってご飯食べてるんだよね?
さっきは焦っててちゃんと見ていなかったけど
お顔小っっっさ。
言わずもがなイケメン。
てか、顔がタイプ。
手が綺麗だな。
思い出すと声も良かった。
体格も男らし…
NJ「何か?」
『あ、いえ!』
ナムジュンさんは1つ咳払いをし、箸を置いて私の目をしっかり見た
NJ「本題が遅くなりすみません。今日ここにお呼びした件ってホソギから聞いていますよね?」
『もちろんです』
NJ「そちらの事情は伺ってます。お願い、しても宜しいでしょうか?」
『私もナムジュンさんの事情はホソギからカトクで伺ってます。私でよければよろしくお願いします』
会って一時間も経って無いのにもう決まってしまった。大丈夫かな…私
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作者名:こここみ | 作成日時:2022年11月3日 12時