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ホソクからカトクがきた
今日の夕方18:00からって暇だよね?
そして店のURL
僕の名前言えば通してくれるはずだから!
もう予約してるんじゃん!
別に暇だけど……
今何時?
15:00じゃない?
え、わりと時間ない
調べるとこのホテルから電車で30分程度のところだった
お高い韓国料理店
尚更きれいにしていかなきゃ
もう、ギリギリに連絡しないでほしいなぁ…
ホソクに文句のカトクを入れて化粧と、今ある中で一番いい服を着ていくことにした
店員「どうぞ、こちらでございます」
いかにもVIPの人しか入れないような扉を開けてもらい中に入る
飲食店とはいえ個室と一般席でしっかり扉によって仕切られてるなんて
開けたらすぐ部屋、ではなく少し廊下を歩く
歩いていると、左右にいくつも個室があって、でもすりガラスで中はよく見えない
時計を確認する
18:17
なんでわざと遅れて来たのかというと
それは仕返しをするため
前回会った時だけじゃない
昔からずっと私に会う度驚かしてくるのだ
個室一部屋一部屋にドアついてなくて良かった
ドアを開ける音で完全にバレるからね
こんな店でふざけないで!って怒られるかなあ
まあ、いいや
店員「こちらでございます」
一礼して去って行った
ホソク、いた
好都合。向こうむいて座ってるし、きっとスマホを触ってるから来たことに気づいてない
相変わらず黒い帽子を被っている
寒いからかまだ上着を羽織っているようだ
室内だから脱げばいいのに
そうっと後ろから近づいて肩に手を置こうとした
『うわっ』
「うおっ!」
パリンッ
突然ホソクが振り返ったのだ
え?気づかれてた?
あー失敗
え?
あれ?
ホソク…じゃ……ない…?
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作者名:こここみ | 作成日時:2022年11月3日 12時