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34話『受け継いだ才能』 ページ35

《その声...太宰か?何故お主がAの元に居る》

「昨日はAが私の家に泊まったから」

『お兄ちゃんっ!』

私がそう言うとお兄ちゃんはちょっと待ってねっと言った。

あんまりマフィアの皆に知られたくなかったのに...

《それよりAに変わってくれぬか?》

「なんでですか?」

《Aに頼みたい事があってのぅ》

「その頼み事は拷問ですよね?」

その時に冷たくなるお兄ちゃんの声。

あー...最悪だ。

お兄ちゃんに昔から拷問だけはするなと言われていた。

でも、お兄ちゃんがマフィアを抜けてから姐様の
部下の拷問班でも口を割らせれない人が稀に出てきた。その時に私が手を貸すと口を閉ざすものは居なくなった。

それからと言うもの姐様の班で口を割らなかった人達の拷問は全て私に回ってきた。


《Aにはお主譲りの才能がある》

「それが分かっていたから拷問はさせなかったんです」


考え事をしていたせいでお兄ちゃんと姐様の話を全く聞いていなかった。

少しだけ揉めているような...そんな雰囲気だった。

《...じゃが今のポートマフィアには私の班でも口を割られせなかった捕虜を喋らせるのはAしかできん》

「...それはそうでしょうね。Aには昔から
厄介な才能が絡み付いているので」


厄介な才能...本当にその通りだ。

『お兄ちゃん...もう返して』

《Aや。裏切り者との接触は良くない。
特にお主にはそれに関しての任務も出ておるじゃろう?》

『...はい。』

それは...分かってるけど...

《じゃが 12歳で離れた兄との久しぶりの再開したんじゃ。 もっと一緒におりたかろう


急ぎではない。ゆっくりしてからで良い
どうかやってくれぬか?》

『!!



帰ってからでも良いのならやります』


《そうか。それでは頼んだぞ》

そう言って電話は切れた。

お兄ちゃんは少しだけ不満があるような目をしているが私がやると言ったのでどうにも言えないようだ

『お兄ちゃん...私の為にありがとう。

でも、マフィアだから仕方が無いの』


「...すまないね A」

お兄ちゃんは謝ってばっかり

私はお兄ちゃんの笑顔が大好きだから笑ってよ。



「何故か貴様ら兄妹を見ているむず痒い

太宰、今日は休みをやる。

一緒に外へ出かけてはどうだ」


「ほんとうかい!?」

国木田さんに言われぱっと明るくなるお兄ちゃん

「俺は冗談なんて言わん!」

「そうだね。 A、どうだい?」


『私もお兄ちゃんと出掛けたいな』

35話『本当のお出かけ前』→←33話『探偵社の中』



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yukinoyado(プロフ) - 和菓子さん» おぉ!!ありがとうございます!!更新頑張りますっ! (2018年5月6日 18時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
和菓子 - 1話1話、最後のまとめ方が凄い…! 更新待ってますね! (2018年5月3日 20時) (レス) id: de9df62b61 (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 夏咲 ゆきあさん» いえいえ。こちらこそありがとうございます! (2018年4月30日 17時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夏咲 ゆきあ(プロフ) - twitterではありがとうございました。応援してます。更新頑張ってください! (2018年4月29日 23時) (レス) id: 9c923fb67a (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 凛歌さん» ありがとうございます!頑張りますっ!! (2018年4月29日 23時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yukinoyado | 作成日時:2018年3月31日 13時

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