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13話『お兄ちゃんの家』 ページ13

『お兄ちゃん...これは何?』

あれからお兄ちゃんと少し言い合いになり私が負けてお兄ちゃんの家に来たのですが

お酒の瓶に蟹缶がそこらじゅうに散らばっている
栄養が...


「いいから早く布団にお入り」

『お兄ちゃん 食生活はちゃんとして!!』

「私の心配はいいから自分の事を心配しなさい」

ほらっほらっ と後から押され仕方なく布団入りそこからお兄ちゃんの後ろ姿をじーっと見ていた。


お兄ちゃん すっかり変わったなぁ...

雰囲気が明るくなったし何より楽しそうだ。


『人は変われるものなんだ』

"マフィアになる為に生まれてきた男"

そう言われて居た人が人を救う側になるなんてね

「そうだよ」

『お兄ちゃん!?』

気づけば隣に居てニコニコしていた。

「今日は泊まっていくだろう?」

『明日も朝から任務があるから...』

久しぶりにお兄ちゃんと一緒に話したい ご飯を食べたい など色んな気持ちが出るが優先すべき順位は変えられない。

お兄ちゃんより暗殺を選ぶ私は真っ黒だ。


「その状態で任務?」

『うん。よくある事だから』

そう言うと顔を歪めるお兄ちゃん。


「...やはり 私が抜けたのが駄目だったね」

『それは違う!』

私が熱を出した時に入っていた任務は全てお兄ちゃんがやってくれていたからそう言ったのだろう。

『お兄ちゃんがマフィアを抜けた時 最初は疑問だった。何であんなに黒かったお兄ちゃんがマフィアを抜けたのかそれにお兄ちゃんが働ける所なんてマフィア以外にないって思ってた。でも、あった。それに私はマフィアに居た頃より探偵社にいるお兄ちゃんの方が好きだよ』

「Aっ!!」

私をぎゅっと抱きしめるお兄ちゃんは少し泣いている。

『お兄ちゃん 苦しい』

「すまない!」

こんなやり取りをするのは久しぶり

そう思っていると自然と頬が緩む。

『中也お兄ちゃんに電話して泊まっていいか聞いてみるよ』

「本当かい!?」






『うん。お兄ちゃんとまだ喋りたいから』


お兄ちゃんの探偵社に居る姿を見てたら羨ましくなっちゃったんだ。





だから...私に少しだけ光を見して

14話『私の1番難しい任務』→←12話「大切な妹」



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yukinoyado(プロフ) - 和菓子さん» おぉ!!ありがとうございます!!更新頑張りますっ! (2018年5月6日 18時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
和菓子 - 1話1話、最後のまとめ方が凄い…! 更新待ってますね! (2018年5月3日 20時) (レス) id: de9df62b61 (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 夏咲 ゆきあさん» いえいえ。こちらこそありがとうございます! (2018年4月30日 17時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夏咲 ゆきあ(プロフ) - twitterではありがとうございました。応援してます。更新頑張ってください! (2018年4月29日 23時) (レス) id: 9c923fb67a (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 凛歌さん» ありがとうございます!頑張りますっ!! (2018年4月29日 23時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yukinoyado | 作成日時:2018年3月31日 13時

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