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2話『優しいお兄ちゃんの夢』 ページ2

私の目に映るのは優しい兄の姿。



「A、体調はどうだい?」



「何か食べたい物はあるかい?」



優しい声に私の頭を撫でる優しい手


裏社会最強と言われるポートマフィアの幹部なのに

とても優しい私のお兄ちゃん。


私の自慢のお兄ちゃん。







だが、


さっきの風景とは一変して私の目の前は真っ赤に染まる



その遥か向こうにお兄ちゃんの姿が見えた。



『お兄ちゃん?お兄ちゃん!!』

私は喉を枯らしながら何度も何度も お兄ちゃんと呼ぶが一向に振り向いてくれない。


なんで?どうして?


「なんで?そんなの決まってるじゃないか



君が嫌いだからだよ」








バサッ!!



『はぁ...はぁ...』


目の前にはいつもと変わらない光景が広がっていた

また...この夢だ。


「A、大丈夫か?魘されてだぞ」


『だい...じょうぶ』


中也お兄ちゃんの声を聞いて落ち着きを取り戻した私はゆっくりのベットから起き上がった。


『中也お兄ちゃん 今日の任務は?』

「今日はエリス嬢の買い物の付き添いだ」

『分かった』



戦闘系ではなくて良かった。

あの夢を見た日は 花吹雪 を使う事が多くなる

それも自分の血を大量に。




「付き添いぐらい俺だけでも大丈夫だから休んでていいぞ?最近、ずっと忙しかったからなァ」

『大丈夫だよ。ありがとう

でも、私も気分転換に買い物でも行きたいの』



ずっとの血なまぐさい所にいるよりかは気分転換をした方が体にもいいと思うし。




「そうだな。気分転換も大事だが体調が悪くなったらすぐに言えよ」

『分かってるよ』

心配性の所はお兄ちゃんと似てるな...


そんな事、言ったら怒られるし 私も言えない。



そんな事を思いながら服を着替える。



中也お兄ちゃんとは一緒に暮らしている。


昔はお兄ちゃんと暮らしていたけど 居なくなってからはずっと中也お兄ちゃんだ。



だから、今は中也お兄ちゃんが本当の兄みたい。



パチッと最後のボタンを付け終わると丁度、リビングから私を呼ぶ声が聞こえた。


それからリビングに行きご飯を食べる。



火,土,日の料理当番は中也お兄ちゃん。



『中也お兄ちゃんのご飯は美味しいね』

ご飯,味噌汁,焼き魚 と言うTHE日本食。

中也お兄ちゃんは洋食を作りそうなのに。

「俺はAの料理の方が好きだがな」

『それはありがとう』






日常的な会話が出来て幸せだ


ありがとう中也お兄ちゃん。

3話『買い物と遭遇』→←1話 『設定という名の自己紹介』



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yukinoyado(プロフ) - 和菓子さん» おぉ!!ありがとうございます!!更新頑張りますっ! (2018年5月6日 18時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
和菓子 - 1話1話、最後のまとめ方が凄い…! 更新待ってますね! (2018年5月3日 20時) (レス) id: de9df62b61 (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 夏咲 ゆきあさん» いえいえ。こちらこそありがとうございます! (2018年4月30日 17時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夏咲 ゆきあ(プロフ) - twitterではありがとうございました。応援してます。更新頑張ってください! (2018年4月29日 23時) (レス) id: 9c923fb67a (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 凛歌さん» ありがとうございます!頑張りますっ!! (2018年4月29日 23時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yukinoyado | 作成日時:2018年3月31日 13時

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