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24話『黒の時代9』 ページ25

数日後には 引越しが済んでいた。

重たいものは中也お兄ちゃんが異能で運んでくれたのでスムーズに進んだのだ。


『中也お兄ちゃんの家 綺麗...』

「これからは手前の家でもあるぞ」

『ふふっ...そうだね』

そう言われたら嬉しかった。

仕事面だけではなく 生活面まで心配してくれた所も






『ねぇ...中也お兄ちゃん 私ね。

ポートマフィアに入った時に道を間違えたんだと思う。


マフィアに入ってなかったら私も今頃、学校に行ってたと思うし 手にこんな怪我もしてなかった』



手に巻いてある包帯をサラッと取り目を向ける。

そこには無数の刺し傷の跡などが残っている。





『でも、マフィアに入ったのが間違いだとしても
後悔はしてないんだ。



学校に行ってたとしても 私の異能がある限り普通に暮らせないと思うから


それにマフィアに入ったからこそ 首領にエリス嬢...
姐様、龍くん、部下のみんな


そして中也お兄ちゃんに会えたから


私は...マフィアに入って良かったと思う』




今まで何人の人にも言われてきた

"お前がマフィアに入ったのは間違いだ"って

私もそう思う...けど 後悔がないからいいんだ。


それに皆に会えなかったら私は...どうなっていたかも分からない。




体術を教えてくれたのは中也お兄ちゃんで



異能の制御の仕方を教えてくれたのは姐様




学校のように勉強を教えてくれたのは首領。





体術を教えてもらってなかったら私は殺されていたと思う。


ポートマフィアの最年少幹部が兄だったから
マフィアに入る前から狙われていた。それでお兄ちゃんが私をマフィアに入れたのだ。

それからも狙われる回数は減らなくて異能も中々
上手く使えなかったから体術だけが私の頼りだった。






異能の制御を仕方を教えてもらってなかったら
私は暴走していたかもしれない。


もし、マフィアに入っていなくて学校に行っていた時、何かの拍子に異能に目覚めて操れかなったら皆を傷つけると思うし何より自分の身が持たないから



「マフィアは確かに悪だ。そりゃあ普通の道からは外れてるだろうな。



でも、後悔がないから良かったな」



『うん』



そう思えたのは中也お兄ちゃんのお陰なんだよ。


昔から本当の妹の様に可愛がってくれて

体術も優しく教えてくれて


熱を出した時、お兄ちゃんが任務でいなかったらいつも見てくれていた。




中也お兄ちゃん


本当にありがとう。

めんどくさい私だけどこれからもよろしくね。

25話『黒の時代10』→←23話『黒の時代8』



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yukinoyado(プロフ) - 和菓子さん» おぉ!!ありがとうございます!!更新頑張りますっ! (2018年5月6日 18時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
和菓子 - 1話1話、最後のまとめ方が凄い…! 更新待ってますね! (2018年5月3日 20時) (レス) id: de9df62b61 (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 夏咲 ゆきあさん» いえいえ。こちらこそありがとうございます! (2018年4月30日 17時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夏咲 ゆきあ(プロフ) - twitterではありがとうございました。応援してます。更新頑張ってください! (2018年4月29日 23時) (レス) id: 9c923fb67a (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 凛歌さん» ありがとうございます!頑張りますっ!! (2018年4月29日 23時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yukinoyado | 作成日時:2018年3月31日 13時

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