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15話『無題』 ページ15

『んぅ...』

焦げたような臭いがして目を覚ました。

隣室からもくもくと黒い煙が来ている。


「あー 焦がしちゃった」

そして 全く焦ってない声が煙の部屋から聞こえてきた。


『お兄ちゃん?』

「おや。目が覚めたかい?」

『うん』

ひょこっとドアからお兄ちゃんが出てきた。

その手にはお玉が握られている。


『この 焦げ臭い匂いはなに?』

「お粥を焦がした」

あぁ なるほど。

お兄ちゃんならやりそうだ。






ところで

『お兄ちゃん...いい加減 お茶に睡眠薬 入れるのやめてくれない?』

「バレてたか」

『流石に分かるよ』


私が寝ていた理由はこれだ。

お兄ちゃんにポートマフィアを抜けた理由を聞いたら 「まぁまぁお茶 飲んで」という事でお茶を飲んだら睡眠薬入り。

飲む前に睡眠薬が入っている事は分かっていたがお兄ちゃんがこの行動をしたと言うことは何かやる事があるとみて飲んだ。

『やりたい事があるなら わざわざ眠らせず言ってよ』

「よく分かってるね〜」

『で?何をして来たの?』

「...少しだけ中也と話してきたんだ」


中也お兄ちゃんと?そして私が居たらまずい話

何だろ...。

まぁここで聞いたら私を眠らした意味が無いから聞かないけどね。


『そうなんだ。

寝れたから体調良くなったかも』


「それは良かった」


『それで...お兄ちゃん。

今度こそちゃんと話してよマフィアを抜けた理由』



それと私を置いていった理由。

邪魔だったかな


すぐに体調不良 崩すし 異能も満足に扱えなかったから。


「流石にちゃんと話すよ

Aは織田作の事 覚えてるかな?」


『確か、1度 家に連れてきていた人だよね』

夜中に何故か足音を殺すように入って来たから私がナイフと銃を向けたんだよね

よく聞こえたなって褒められた。



「そうそう。

織田作にさ 人を救う側になれって言われたんだ」



『それで...探偵社に入ったんだ』


それほどその人の事を思ってたのかな。

あのお兄ちゃんが1人の人に言われただけでマフィアを抜け出すなんて。

でも、感謝...しかないな 織田作さんに

お兄ちゃんの見る世界を変えてくれたんだから。





『それで...何で私を置いていったの?』



「...過去を振り返ろうか」






_________

次回から過去編に!!

16話『黒の時代』→←14話『私の1番難しい任務』



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yukinoyado(プロフ) - 和菓子さん» おぉ!!ありがとうございます!!更新頑張りますっ! (2018年5月6日 18時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
和菓子 - 1話1話、最後のまとめ方が凄い…! 更新待ってますね! (2018年5月3日 20時) (レス) id: de9df62b61 (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 夏咲 ゆきあさん» いえいえ。こちらこそありがとうございます! (2018年4月30日 17時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夏咲 ゆきあ(プロフ) - twitterではありがとうございました。応援してます。更新頑張ってください! (2018年4月29日 23時) (レス) id: 9c923fb67a (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 凛歌さん» ありがとうございます!頑張りますっ!! (2018年4月29日 23時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yukinoyado | 作成日時:2018年3月31日 13時

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