『大好きな兄』 ページ35
あれから服以外に何か持っていくものは無いかと部屋中あさったが出てきたものと言えば無駄にお金が貯まっている通帳のみだった。
『何でこんなに物がないんだろう...』
欲しいものがなかったから必需品と武器とパソコンぐらいしか買ってない。
こんな事ならもうちょい買っておけばよかった。
「A。ご飯出来たぞ」
『はーい』
電気を消して部屋を出ると机には豪華な夕食が並んでいた。
今日ってなにかの記念日だったけ?
何 これ...最後の晩餐?
「A。手前は隠したかったとは思うが悪ぃな太宰から聞いた。マフィアを抜ける事」
『!?』
中也お兄ちゃんに が寝てる間に黙って出ようと思ったのに。
『...ごめんなさい』
「何で謝んだよ」
『ここまで育ててくれたのに私は自分のことばっかりで何も出来てない...からそれに私が抜けたら更に中也お兄ちゃんには迷惑かける』
「手前は自分の幸せを第一に考えろ」
『...』
...何でそんな事 言えるの?
私が抜けたら1番 迷惑がかかるのは首領でも部下でもなく中也お兄ちゃんだ。
「手前は元々 勘違いしてるからなぁ。
何も出来てないって俺はAからこれでもかと言うほど大切なものをもらったぞ」
『...?』
「まぁ1番は家族って存在だな。
帰ってきたらおかえりと言ってくれて行く時は行ってらっしゃい そんな当然の事を出来る環境をAは作ってくれたんだ」
そんな事 言ったら私だって...
お兄ちゃんがマフィアを抜けて1人になりかけた私に手を差し伸べてくれたのは中也お兄ちゃんだった。
中也お兄ちゃんが居なかったら私は今頃どうなっていたかわからない。
「Aは気付いて無いかもしれないが手前は沢山の大切なものをくれたんだ。俺だけじゃなく姐さん,芥川,部下,鏡花 もちろん太宰も。Aは 今まで沢山の人を幸せに...笑顔にしてきた だからAなら沢山の人救える 向こうに行っても頑張れよ」
気付いたら私は泣いていた。
当たり前かな...こんな事を言われたら誰でも泣きたくなる。
『ありがとう...中也お兄ちゃん』
「俺からもありがとな。A
俺の側にいてくれて 大切なものをくれて」
『こちらこそ』
人を不幸にしときながら私自身はとても幸せだったそのことに気づいたのはたった今さっきだけど
「...A。一つだけ約束してくれ
もう これ以上 人を殺·すな」
『うん。約束する』
そう言うと中也お兄ちゃんは笑って私にネックレスをかけた。
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yukinoyado(プロフ) - 夜叉夜叉さん» ありがとうございます。約束のネバーランド!!今、友達に漫画を貸してもらっているので読みしだい考えさせて頂きます! (2019年2月4日 20時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夜叉夜叉(プロフ) - リメイク楽しみにしてます。次回作なんですが、約束のネバーランドの兄妹ものはどうでしょうか? (2019年2月3日 22時) (レス) id: 73edff1dca (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 飛鳥さん» コメントありがとうございます。いえいえ...そんな事ありませんよ!私もこんな高い順位取ったの初めてです!! (2018年8月29日 20時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 真面目ですねぇ〜…。私は50位取れればいいくらいですよ…! (2018年8月29日 10時) (レス) id: 4fa29f4293 (このIDを非表示/違反報告)
#harigaya mako*(プロフ) - yukinoyadoさん» 返信ありがとうございますm(__)mはい(*^^*)絶対、見ます(*^▽^*) (2018年8月11日 0時) (レス) id: 509492d3f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yukinoyado | 作成日時:2018年6月2日 21時