病弱な妹と2人の兄が選ぶ道

お兄ちゃんの誕生日【番外編】 ページ14

『今日に限って！！』

今日はお兄ちゃんの誕生日。

私はこの日のためにプレゼントや部屋の準備を何日もかけてやって来た。

仕事だってこの日が空くように前々から計画を立ててやって来たのに...

ある組織がマフィアを裏切りその組織を潰すのに私達が当てられた。

今回は1人ではなく私の部下4人と一緒
楽になるかと言えば違う。今回は相手の人数が多いから


『あぁ！もう さっさと終わらせるよ！！』

「はっはいっ！」

少しイラつきながらもその組織が使用しているビルに乗り込んだ。

今までの計画が全て無駄になったんだ...
それにここ数年ずっと誕生日を祝えなくてやっと今回は祝えると思ったのに...


「Aさん...機嫌悪くないか？」

「そうだな。珍しい事に」

『日比谷！黒宮！五月蝿い！！』

小声で喋ってても普通に私の耳には入ってくる
何年間か私の部下やってくれてるんだから知ってるでしょ！！


『突撃するからみんな 手に銃を持って』

「了解です」

八つ当たりも込めて私はドアを蹴り飛ばした。

ドアは音をたて床に転がった。

『殲滅作戦 開始！』

私のその声とともに背後にいた部下達は全員 その室内に入っていった。

銃声が聞こえ血が宙を舞っていた

私は部下が居る時は緊急時以外 動けない
動かないでくださいと昔から何回も言われていたから。

この時間が退屈以外の何ものでもない...とそんな事を思っていると1人の男が私目掛けて走って来ていた。

「Aさん！！」

日比谷くんの私を呼ぶ声が聞こえたと同時に私はポケットからナイフを取り出しその男に突き刺した。

『自分の事を優先に！』

もし私の名前を呼んだ時に相手が背後から来ていたら？死ぬのは貴方なんだから。私の事より自分の事を優先してよ。 私は...貴方達が死ぬ方が刺されたりするより余っ程痛い。




＊＊＊


「殲滅完了しました」

『お疲れ様』

数時間後 この組織は血の海となった。

最後まで私はあまり動くことが無く終わってしまった。


「Aさん 今日は何かあるんですか？」

私の部下の中で唯一の女性__時雨がそう問い掛けてきた。

『...今日はお兄ちゃんの誕生日なんだ』

「お兄さんの！？それを早く言ってください！
後のことは私達でやっておきますのでお兄さんの元へ早く行ってください」



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文字数と時間の関係でここまでで...
この続きは出来れば明日、描きますを

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