「妹と兄」 ページ11
『お兄ちゃん...何で来たの?』
少しあの場から離れたので私はそう聞いた。
元々、GPSは仕掛けてると思ってたけど何で来たのかは不明だから。
「これだよ。ソファーに落ちてた」
お兄ちゃんの外套のポケットから出てきたのは真っ黒なUSBメモリ。
『気付かなかった。ありがとう』
お兄ちゃんの手からUSBメモリを受け取り私もポケットに入れた。
落としたら駄目なやつだけどこれを開いて見れる人は私を除いて1人居たら良いぐらいじゃないかな。
このパスワードは首領も中也お兄ちゃんも知らない...知られたらダメ。
この中にはマフィア構成員の情報とこれからの作戦案はもちろんの事 入ってる
後...私が最近 作戦案を考えてる時、休憩がてら書いていたある手紙。
これだけはまだ誰にも見られたくない。
この手紙を見せる日が来るかは分からないけど...もしその日が来たら私が大切だと思う人にこれを読んでほしい
私の久し振りにする嫌がらせ。
***
『お兄ちゃん。少し行きたい所があるの。
付いてきてもらってもいいかな?』
ある程度、マフィアに近付いて来た時に私はあることを思い出した。
「別にいいけど...」
『じゃあ、此方!』
その返答を聞いてお兄ちゃんの手を引っ張って走りだした。
辺りが見えないぐらい暗くなりだしたがそんな事は関係ない。ひたすらあの場所まで走る。
「ちょっとA 早い!私、君みたいに夜目きかないから転けそうで怖い!!」
『目的地見えたから!』
後から聞こえてくる怖いと言う言葉も聞かずスピードを上げてあの場所まで突っ走った。
『着いたよ』
その言葉に肩を上下に揺らし下をむつ向いていたお兄ちゃんが顔を上げた。その光景を見て お兄ちゃんは驚きながら優しい表情を浮かべた。
「...昔、任務が終わった時 こっそり来た紫陽花園だね。懐かしいなぁ...」
『!!...今日、此処である人に出会ったんだ。』
「ある人?」
『うん。お兄ちゃんの大切な昔のご友人さん』
その言葉にお兄ちゃんは優しい表情と一転して怒っているような表情を浮かべた。
「Aでもその冗談は許さないよ」
今のお兄ちゃんでは想像も出来ない低い声に殺意の篭った目。マフィアの頃のお兄ちゃんだ。
『...冗談じゃないよ
ね?織田作さん』
「あぁ。冗談じゃない
久し振りだな太宰」
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yukinoyado(プロフ) - 夜叉夜叉さん» ありがとうございます。約束のネバーランド!!今、友達に漫画を貸してもらっているので読みしだい考えさせて頂きます! (2019年2月4日 20時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夜叉夜叉(プロフ) - リメイク楽しみにしてます。次回作なんですが、約束のネバーランドの兄妹ものはどうでしょうか? (2019年2月3日 22時) (レス) id: 73edff1dca (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 飛鳥さん» コメントありがとうございます。いえいえ...そんな事ありませんよ!私もこんな高い順位取ったの初めてです!! (2018年8月29日 20時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 真面目ですねぇ〜…。私は50位取れればいいくらいですよ…! (2018年8月29日 10時) (レス) id: 4fa29f4293 (このIDを非表示/違反報告)
#harigaya mako*(プロフ) - yukinoyadoさん» 返信ありがとうございますm(__)mはい(*^^*)絶対、見ます(*^▽^*) (2018年8月11日 0時) (レス) id: 509492d3f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yukinoyado | 作成日時:2018年6月2日 21時