シングルマザー、始めました 【Daiki.S】

錦戸くん ページ4

side 重岡大毅





淳太「おい、シゲっ！もう行くぞ」





今日はMステの収録日






まだデビューしたてで新入りな俺らは、挨拶回りをしてる途中で






崇裕「あー……緊張する…」






関ジャニ∞さんの楽屋までやってきた






今日はたまたま関ジャニ∞さんもMステに出演するらしい







「…俺帰ってもいい？」








照史「いいわけないやろ！」






案の定の返答






Aと付き合っていた時から錦戸君とは余り喋ることは無かった



妹想いで、妹のことを大切に思ってるっていうことは聞いてたから俺が取ったみたいで何か申し訳なかったから





そうはいうものの、Aの実家にお邪魔することもあったりして何だかんだ俺の事を弄りながらも喋ってはくれてた




けど、Aと別れて益々その気まずさに拍車がかかった




その為、ここ数年ほど仕事以外でまともに錦戸くんとは喋ってない





仕事でも余り目を合わせることすらなかった







本当は今Aが何してるんかとか聞きたい気持ちは山々やけど、







"自由に、普通に恋愛がしたいっ"






雪の降る夜にAの口から放たれたこの言葉が俺の耳から離れへんくて、








Aを追いかけることも出来へんかったあの夜を思い出してやっぱり錦戸君に話しかけることは出来ずにいた




お互いまだ高校生で淡く未熟な恋愛だったのは自覚がある


今ならもっとAの気持ちに寄り添えてたんじゃないかと後悔する毎日




確かにアイドルという職業のせいで、Aにいっぱい迷惑掛けたから、自業自得なんかもしれへん

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