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ドンッ
「わわふたりとも大丈夫ですか〜!?」
あずささんが慌てて声を上げる。
「お、とっと…僕は大丈夫ですよ、貴方は??」
曲がり角でぶつかってしまった誰かに声をかける。
「あ、すみません急いでいて…!お怪我はないですかっ?」
目の前にいたのはうさぎの耳をぴょこぴょことさせた男の子だった。
赤い目をぱちぱちと瞬かせて心配そうに聞く。
「ええ、大丈夫ですよ。こちらこそすみません」
そう笑えば、その子はぱっと笑った。
「良かった〜…お詫びと言ってはなんですが、うちのクラスに来てくださいよ、サービスしちゃいますよっ」
だめですか??とでも言うように首を傾げるその子。
…うっなんか可愛い…
え、俺男の子にも可愛いって思うようになったの??やばくない??
ちょっと警察沙汰じゃない??
「ね、安室さん行きましょうよ!」
「そ、そうですね…どこのクラスですか??」
「2-Iです!ぜひ来てくださいね!」
そう言うと脱兎のごとくその子は走り去っていった。
「2-I…ちょうど行こうとしてたところですね!」
「ああ、つまりあの格好は時計ウサギなんですね」
なるほどなるほどと納得していた時、
「…あれ、ここって女子校だ」
「………???」
「今の、女の子??」
思わず泣いた。
(ちょっ安室さん??)
(良かった…)
あの子の秘密【稲荷崎】
新作です!
今日の遭遇人物
赤井秀一
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茜子(プロフ) - 盛りそば。さん» うわあめっちゃ嬉しいです…!!これからもグッとくるように頑張ります!! (2019年8月7日 17時) (レス) id: 0ba88b4f06 (このIDを非表示/違反報告)
茜子(プロフ) - toratora10さん» 紛らわしいことしてすみません…!!完結ではないです! (2019年8月7日 17時) (レス) id: 0ba88b4f06 (このIDを非表示/違反報告)
盛りそば。 - ア"ッ何かすごく胸の奥に来る…(語彙力) これは良作ぅ… (2019年7月15日 11時) (レス) id: 2b295a992e (このIDを非表示/違反報告)
toratora10(プロフ) - 完結ですか? (2019年7月11日 8時) (レス) id: 666f1a834c (このIDを非表示/違反報告)
茜子(プロフ) - ありすちゃん?さん» 私も何気そのシーン好きです笑読んでくださりありがとうございます! (2019年6月1日 16時) (レス) id: 0ba88b4f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜子 | 作成日時:2018年4月1日 22時