最初の写真（アゲハ・ギリカナン&枷宮青蘭） ページ4
｢……っ……青蘭！｣
青蘭｢えっ！アゲハちゃん、どうしたの、あちこち光ってるけど・・・｣
｢え？……！？光ってる、刻印……｣
アゲハは、自分の刻印が光ってる事を確認し、収まるように念を唱える。するとゆっくりと刻印は消えていった
青蘭｢何があったの？｣
｢アゲハ、お兄ちゃん、呼ばれた、気絶、なった。起きた、刻印、刻まれる場所、いた……怖かった……｣
青蘭｢また、刻印をいれられたのか・・・｣
青蘭は彼女に気づかれないように心の中の怒りを抑えようとする
｢……青蘭、恋、わかる？アゲハ、半分、知ってる！｣
アゲハの突然の質問に、青蘭は驚く
青蘭「えっ！？こ、恋・・・？」
突然の話題転換に反応が遅れてしまった青蘭
「うん！恋！アゲハ、半分、わかる！青蘭は？」
青蘭｢うん、そうだね・・・僕もちょっとだけならわかるかな｣
｢アゲハ、知りたい！沢山！(ｷﾗｷﾗ｣
アゲハのキラキラした瞳に青蘭は目を丸くして、頭を撫でる
青蘭｢やっぱり、好きだな｣
ボソッと呟いた言葉はアゲハに届くことはなく本人は首を傾げる
｢？青蘭、真っ赤、なんで？｣
青蘭｢えっ、あ、えと、その・・・ごめん、しばらくこっち見ないで｣
真っ赤になっているであろう顔を両手で隠す青蘭
｢？わかった！｣
青蘭｢ほんと、無意識って怖いな｣
それだけ言うと、青蘭は顔に溜まった熱をどうにかして冷ます
青蘭「ふぅ、もう大丈夫だよ」
「……？(ｼﾞｰｰｯ」
青蘭｢どうしたの？｣
｢青蘭、これ、なに？教えて？｣
アゲハが指差したのは一枚の写真立て
収めてある写真は白蘭の家の玄関におかれてあったものと同じだった
青蘭｢・・・僕と白蘭と、兄さんたちの昔の写真だよ。5年前に撮ったやつ｣
「写真………！青蘭、写真！撮る！撮る！」
青蘭｢アゲハちゃん、もしかして、写真も初めてなの？｣
｢うん！！アゲハ、はじめて！写真、撮りたい！｣
アゲハは、写真という物を見たこともないため、どんな風になるのか。と言うのも気になるようだった
その瞳を見た青蘭は、少し考え始めた
青蘭｢じゃあ、自分の家族とも？｣
｢アゲハ、お兄ちゃん、フロイ、一緒、写真、撮ったこと、ない｣
青蘭｢そっか、じゃあアゲハちゃんの最初の写真は僕とのツーショットにしようか！｣
｢！本当？約束！！(ﾆｺｯ｣
青蘭「うん、約束する！」
二人はこの時、想像もしていなかった
自分たちにこれから起こる悲劇を・・・
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作者名：神田・スカーレット x他3人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HiHiJets/
作成日時：2019年11月10日 18時
