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入部前に少しばかり不安が… ページ19

ビルの「オレたち親友宣言」を聞いて何だか今までに見たことないレベルの怖い顔をしているレゴシ君。
何でこんなに私のことで険悪なムードになってるわけ?
まず、ビルに関しては私たち出会って二、三日だしレゴシ君に関してはその顔の理由が私にはまったく心当たりありません。


「そういうことだから。A、もう部活遅れるから行こうぜ。」

今だ一言も発さず私たち(正確に言えばビル)を睨んでいるレゴシ君をそのままに、ビルが私の腕を掴んで歩き出す。
私もこの状況を一ミリも理解できないままされるがままに付いていってしまった。


「ねぇ、ちょっと!レゴシ君放っておかないほうが良かったんじゃ。」

「話しかけても逃げてたんだろ?アイツ。だったらこれ位しといたほうが効果出るぜ。」

「はい?」

「いやだから、要するにやきもち焼かせとけって話だよ。」


いやだからはこっちのセリフだからこのバカネコ。レゴシ君が私ごときにやきもちなんて焼くわけないでしょ!彼は生粋の草食フェチだよ、草食フェチ!

「ここんところ一緒に居て思ったけどよ、Aって鈍いよな。」


鈍いって急に何の話してるんだよ、コイツ。さっきから一緒に行動しようって言ってみたり親友って言ってみたり、やきもちとか訳分からないこと言ってみたり難しいトラだな。

「まあ、いいけどよ。レゴシに話を聞いてもらいたきゃ、オレと暫く部活内だけでも一緒に居ろよ。」

「どういうことかさっぱりだけど、そんなに言うなら分かった。ビルと一緒に居る。」


渋々了解したら頭をポンポンされた。これがゴウヒンさんとかだったら嬉しいけど正直ビルにされると屈辱でしかない。
手を頭の上から払いのけるとハハッとビルが笑う。まったく何の笑いだ。

「オレはおマエのそういうところが気に入ってるぜ。」
「そりゃどうも。」


「よービル。って彼女と別れてもう別の女子かよ。しかも異種族。お前、同族の女子としか付き合わないんじゃなかったか?」

部室に入ってすぐ、大きなワシの男の子がビルに声を掛けてきた。自称人気者って思ってたけど、確かに言ってた通り顔が広そうだ。
「Aはそういうのじゃねえよ!コイツ新入部員だって。知り合いだから案内してたんだよ。」

「そうなのか。俺はアオバ。ハクトウワシだ。…えーと。」
「Aです。」

「ああ、よろしくA。」

あの非常識なトラに比べてアオバさんは比較的良心の持ち主そう。
次の瞬間視界の端に白い影が映った。

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桜庭 - 続きはどうなりますか...! (8月3日 0時) (レス) @page23 id: b68e6ffcf4 (このIDを非表示/違反報告)
tsukishi773(プロフ) - くっ続きが見たいぃ" (2022年11月7日 9時) (レス) @page23 id: e89636a396 (このIDを非表示/違反報告)
レイカ - レゴシとの絡みに拝むばかりです… (2021年12月19日 2時) (レス) id: c7f724abcf (このIDを非表示/違反報告)
七瀬臨也(プロフ) - とても素敵な作品で続きが気になります( ᵒ̴̶̷᷄꒳ᵒ̴̶̷᷅ ) (2021年12月3日 1時) (レス) @page23 id: a0135bf0ac (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - 続き楽しみにしてますー! (2021年11月7日 17時) (レス) @page23 id: 67d2f217ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きの | 作成日時:2020年3月23日 10時

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