Prologue.3 ページ6
.
「まったく。勝手に扉を開けて出てきてしまった新入生など前代未聞です!
はぁ……どれだけせっかちさんなんですか。
さあさあ、とっくに入学式は始まっていますよ。鏡の間へ行きましょう」
『扉、って。ま、待ってください!いまいち話が見えないというか……』
「貴方が目覚めたたくさんの扉が並んでいた部屋ですよ。この学園へ入学する生徒は、全てあの扉をくぐってこの学園へやってくるのです。
通常、特殊な鍵で扉を開くまで生徒は目覚めないはずなんですが……」
あの大量の棺は、扉だったんだ
そう思ってると、鴉さんがまた口を開きはじめた
「それまでの世界に別れを告げ、新しく生まれ変わる。あの扉の意匠にはそんな思いが込められているのです。」
『は、はぁ…』
「……おっと!長話をしている場合ではありませんでした。早くしないと入学式が終わってしまう。
さあさあ、行きますよ」
『そ、その前にいくつかお聞きしたいことが!』
「はいなんでしょう?」
『あの、ここは一体どこなんですか?貴方は誰ですか?』
「おや?君、まだ意識がはっきりしてないんですか?
空間転移魔法の影響で記憶が混乱してるんですかねぇ……」
空間転移魔法…?
師匠の空間転移魔法は何度か経験したことあるけれど、それとはまた違うってこと?
まだ色々と噛み合わないなぁ
私がんー…と唸っていると「よくあることです」と言われた
よくあっちゃダメだと思うけど
「では歩きながら説明してさしあげます。」
男の人は" 私、優しいので "といって歩きはじめた
ここに居てもどうにもならないし、色々と知っていそうだし、大人しくついていくことにした
多分だけど、悪い人ー…ではないと思うから
『(でも困ったな……師匠とはぐれた、なんてこればかりはあとで怒られても馬鹿にされてもどうしようもないよね)』
まずは情報収集かな
それからどうするか、そしてどうするべきか
自分の今置かれてる状況を理解してから考えよう
それからでも遅くはない…、よね
.
1952人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
依音(プロフ) - 初めまして、こんにちは。奏雨さんの作品が大好きで何度も読み直しておりました。これからも読める日が来ることを楽しみに待っています。Twitterにアクセスしようとしましたが、アカウントに飛ぶことができませんでした…。 (2022年4月4日 14時) (レス) @page1 id: 2bfed6242b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 初めまして、いつも素敵な作品楽しみにしています。更新されるのを気長に待ちます。また奏雨さんの作品読める日を楽しにしてます!今後応援してます!!! (2022年3月31日 22時) (レス) @page4 id: 89bb4b8e86 (このIDを非表示/違反報告)
イリス - 本当に自分勝手ですが、私ツイッターをしてないないとゆうかできないので、ツクールにヒントとか載せてくれると嬉しいです、本当に自分勝手ですみません(´・ω・`) (2022年3月31日 13時) (レス) id: e5ab9a33da (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花 - 私も読み返しに来たらパスワードがかかっていて驚きました!パスワードのヒントとかないので見れなくて困っています。 (2022年3月28日 2時) (レス) id: 1e2b75d01c (このIDを非表示/違反報告)
あすぱらがす - 春香さん» お知らせの内容だと、訂正等したあと公開されるのではないでしょうか。私生活が忙しいようなので、公開を待ってればいいと思います!私もパスワード分かんないので((( (2022年3月25日 23時) (レス) @page1 id: a1f420556a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奏雨 | 作成日時:2020年4月9日 5時