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Prologue.27 ページ30

エース.




エース「あ!ちょ、待て!」




突然ゴーストたちが現れたと思ったら、突然Aが悲鳴を上げたかと思えばどこかへ走っていった


てか、アイツビビりなのかよ!




デュース「エース、コイツらは僕たちが追い払う!後から後を追うからお前は先にAを追いかけてくれ!」


エース「あー、ダリィけどわーったよ!」




..




エース「あーもう!どこ行ったんだよ!」




鉱山の中は入り組んでいて、1人を見つけるなんて骨が折れるレベルだ


迷子になってたら魔法もないアイツにはどうすることも出来ないだろう


いやもう迷子か




エース「Aー!オレだ、エースだ!」


『え、エース、くん…』




あ、いた




エース「はぁ…、お前なぁ1人でどっか行くなよな。何かあったらどーすんの……え」




暗がりでよく見てなかった


だから近くに来てようやく気がついた



その涙に―…





エース「ちょ、えっ…」





ボロボロと涙を流すコイツに、どう声をかけていいのか正直分からなかった


オレよりも遥かに小さい体が小刻みと震えて


緑色の宝石みたいな目から涙をボロボロと零す彼女






『ご、ごめん……、ビックリ、しちゃ、て……』


エース「もう大丈夫だから、オレはここにいんじゃん?」





何度も何度も溢れ出る涙を拭いながら声をかける


それでも泣き止む気配はなくて



俺は片手を彼女の背中にまわして、もう片方の手を頭に置き、トントンとあやすように撫でた





エース「(しばらくオレの胸貸してやっから、泣きやめよな)」



..




『ご、ごめんなさい、私っ…』


エース「あんま気にすんな、アイツらには言わねーから」






しばらくして落ち着いた彼女の手を引きながら元きた場所を戻っていく


言わないとは言ったが…






エース「(目真っ赤…)」






バレないわけないよなぁ


どうせオレが泣かしたって言われるんだろうし



まあいいか



その刹那、彼女が口を開いた




『私、ゴーストとか、理論的に実証できないものとかもほんとはすごく苦手なの……。
だからっ、その、本当にありがとう。エースくんがいてくれてすごい安心したんだ』




そういってふにゃりと笑ってみせる彼女





エース「…そーかよ。それはよかったんじゃねーの」


『ふふ、うん』





まだ知り合って間もないけど、コイツには笑顔の方が似合ってる





心からそう思った




.

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依音(プロフ) - 初めまして、こんにちは。奏雨さんの作品が大好きで何度も読み直しておりました。これからも読める日が来ることを楽しみに待っています。Twitterにアクセスしようとしましたが、アカウントに飛ぶことができませんでした…。 (2022年4月4日 14時) (レス) @page1 id: 2bfed6242b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 初めまして、いつも素敵な作品楽しみにしています。更新されるのを気長に待ちます。また奏雨さんの作品読める日を楽しにしてます!今後応援してます!!! (2022年3月31日 22時) (レス) @page4 id: 89bb4b8e86 (このIDを非表示/違反報告)
イリス - 本当に自分勝手ですが、私ツイッターをしてないないとゆうかできないので、ツクールにヒントとか載せてくれると嬉しいです、本当に自分勝手ですみません(´・ω・`) (2022年3月31日 13時) (レス) id: e5ab9a33da (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花 - 私も読み返しに来たらパスワードがかかっていて驚きました!パスワードのヒントとかないので見れなくて困っています。 (2022年3月28日 2時) (レス) id: 1e2b75d01c (このIDを非表示/違反報告)
あすぱらがす - 春香さん» お知らせの内容だと、訂正等したあと公開されるのではないでしょうか。私生活が忙しいようなので、公開を待ってればいいと思います!私もパスワード分かんないので((( (2022年3月25日 23時) (レス) @page1 id: a1f420556a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奏雨 | 作成日時:2020年4月9日 5時

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