#転生してみた

アルコールは最強 ページ45

ここで、緊急事態発生。

お酒の匂いが、する。

酔った男性の隣！？ 危険すぎる！

レ「カナタ、歳はいくつだ？」

『14歳です。』

レ「……親がいなくて、寂しくないのか……？」

え、優しいやん！

『……私は、母から虐待を受けておりましたので。』

レ「！ すまない。 悪いことを聞いたな。
辛かっただろう？」

『いえ、お気になさらず！
この世界に来てからは毎日が楽しいですから。
仲間がいて、友達もいて。
親はいなくとも、私には信頼出来る主様がいらっしゃいますから。』

レ「……信頼出来る主、か。
……では、一つ問う。
俺の事は、どう思っている？ 怖いか？」

なんだその質問は。

『はい、本心で言わせて頂きます。
初めは怖かったです。正直に言うと。
ですが、こうして話しているうちに、根は優しい御方なのだと分かりました。
今は全く怖くないです。』

本心で答えてみた。 どうかな？

レ「……では、好きか？」

はて、何をおっしゃっているのだろうか？

好き？ 私が？ レオン様を？

……あ、恋愛的な意味ではなくて、か！ ナルホド。

『はい！ 好きですよ！』


レオン視点

まず初めに。 カナタは可愛い。

クロエも可愛いが、カナタはもっと可愛い。

いや、可愛いよりも美しいの方が大きいかもな。

そして、俺が言った質問。

少し酒を飲んでいたせいもあって、つい言ってしまったのだ。

……好き？ 酒のせいか、カナタが好き、と言ったように聞こえた。

頭がおかしくなったのか。 と思いつつも酒を一気飲みする。

ここのワインは、とても美味しい。

……意識が朦朧としてきた……。


カナタ視点

また緊急事態発生。

レオンの顔が赤いっ！

なんでやねん。(二回目)

『どうされましたか？ レオン様。』

レ「んっ……いや、何でもない……。」

んってなんやねん。んって。

レ「頼むから……
これ以上、俺の理性を壊さないでくれ……！」

え、無意識。 理性を壊す？ え、私が？

ここは素直に聞くが吉！

『……申し訳ございません。
私はどうして、理性を壊してしまっているのです？』

レ「！？ だから……その……これ以上……！
…………ないでくれ(赤面」

やばい全然聞こえなかった。

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