#転生してみた

ヒーロー ページ43

今日は特にやることがなかったので、外出してみた。

たまには美しい魔国連邦を見て回るのも良いかと思ったんだ。

最近は仕事が多すぎて滅多に外に出られなかったから空気が美味しい。 リフレッシュ！

……そんな時でも、危険は潜んでいるわけで。


チャラ男A「おーおー姉ちゃん！ 可愛い顔してんなぁ！」


チャラ男B「ちょっと俺らと遊ばねー？」


チャラ男C「行こうぜ行こうぜ！」


……誰だコイツら。 ウザっ……


『いえ、すみません。 私は忙しいので。』


チャラ男A「えー、ちょっとくらいいーじゃん！」


チャラ男C「楽しませてあげるよォ〜？」


え、怖い。 足がすくむ。 腕を掴まれた。

誰か、助けて！！


？「おい、その子に触るな。」


……ん？ フードを深くかぶった男性が。


チャラ男C「あぁん？」


チャラ男B「うっせぇんだよ！ 黙ってろカス！」


……男性が黙ってしまった。 み、見捨てないで！


と。


？「フフフ……フハハ……フハハハハハっ！！！」


なんか急に笑いだした怖っ……というか、どこかで聞いたことがある声な気がする……。


チャラ男B「何がおかしいんだよ！」


うん、それな。


？「いやぁー、君たち。 もっと立場をわきまえた方がいいぞ？」


チャラ男A「……なんだと？」


？「あぁ、まだ名乗ってなかったな。 俺の名は……








リムル・テンペストだ！」


そう言ってマントを投げ捨てた。

そこには大好きな顔が。

周囲の人たちも唖然としている。


「大丈夫か！？ 怪我は……無さそうだな！
まぁ、カナタがこんな奴らに負けるわけないか。」


『……リ、リムル様……！？
どうしてこんな所にいらっしゃるのですか！？』


「んー？ 心配だったから見に来たんだよ。
そしたら案の定、変なのに絡まれてるしさ。」


『も、申し訳ございません……。』


「いや、気にするな！ 結果オーライ！」


私の好きな人はとても優しい。


「……さてお前たち。
さっきはよくも俺のカナタをいじめてくれたな？
もう一度言うが、俺はリムル・テンペスト。
オクタグラムの新星魔王であり、この国、魔国連邦の国王だ！
それ相応の罰を受けてもらうぞ……？」


チャラ男A「リムル、様……！？！？」


チャラ男B「す、すいませんでした！！！」


チャラ男C「ど、どうかご慈悲を……！」


「ふむ。……ソウエイ。 後は任せた。」


蒼「(いきなり現れる
御意。」

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