#転生してみた

リムル様ばかりずるい ページ25

ソウエイ視点


カナタ様は最近、リムル様にベッタリだ。リムル様はリムル様でニヤニヤしている。


(俺も……話してみたい……)


シュバッ……


『ん？ うわぁっ！！ ソ、ソウエイさんでしたか……』


蒼「驚かせるつもりは無かったのですが……申し訳ございません……」


『あ、いえ！ 全然気にしなくて大丈夫ですよっ！
……あの、ソウエイさん……』


蒼「？ どうかされましたか？」


『えーっと、敬語じゃなくて、結構ですよ！ 皆さんと、もっと近づきたいですし』


蒼「交換条件が一つ。 その代わり、カナタも敬語を使うのをやめろ。」


『……うん！わかった、けど……なんて呼んだらいい？ソウ、エイ……で、いいのかな？』


蒼「あぁ、構わない。」


『じゃあ、改めてよろしくね！ソウエイ！(ニコッ』


蒼「……よろしく。(内心・照」


リムル視点


俺は、全て知っている。
ウルティマとカレラが殴り合いしてることも。
テスタロッサがモスを殺そうとしていることも。
ゴブタがハクロウの悪口言ってることも。
そしてそれをハクロウが聴いてることも。
シオンがまな板を叩き割っていることも。
ベニマルがシュナのケーキをつまみ食いしていることも。
そして……
ソウエイとカナタが仲良さそうに喋っていることもな！


「ソウエイめ！ 俺のカナタと仲良くしやがって…」


俺も男だ。嫉妬くらい当然する。しかも、よりによって相手は色男ソウエイだ。


「はぁ……」


なんだか少し、モヤモヤする今日この頃であった。


カナタ視点


ソウエイと別れて街に来てみた。流石は魔国連邦！
技術も最先端をいっている。
しかし！ 街の住民全員を信じていい訳では無い。 例えば……


MOB1
「よぉ姉ちゃん！ 可愛い顔してんねぇ。俺らと遊ぼうぜ！」


こんな奴。
(うぜえ…)


『すいません。何を仰っているのですか？』


MOB2
「あぁん？ だからよぉ、大人の遊びってモンを教えてやるんだよ！ 分かったか！」


『私の名前はカナタ・テンペスト。リムル様直属で、リムル様の彼女でもあります。』


MOB1
「なぁ、おい。 ……ヤバくね？」


『ホーリー、カノン……大丈夫。死にはしないよ。』


MOB達
「ギャアァァァァァァァッッッ！！！」

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