５１ ページ4
相手はこれだけ撃ちこめば、と思い前線に鉄砲隊で乗り込んできたが、それより一足先に佐武衆の鉄砲隊が構えの姿勢を取る。
虎若の父の合図で一気に打ち始めた。さすが、佐武。
命中率がとても高い。一発では仕留めている。
佐武の攻撃に怯んだのか、隊長が逃げていってしまった。
動けなくなった兵達の前に忍術学園の上級生が得意武器を持ってを立ちはだかっていた。
因みに吹雪は蒼凛奏を手にしている。
「そこ動くなァァァあ！！」
と孫兵が声を荒げる。何事かと思いきや、敵の兵お手に噛み付いているジュンコを捕まえるためだった。
「ジュンコ！どこいってたの！？そんなばっちぃもの噛んじゃダメッ！！」
その言葉に皆がズッコけた。
ジュンコとは言え、猛毒を持っている毒蛇。
吹雪とハチはジュンコに噛まれた人を支えてお堂へ向かった。
その人を寝かせて、あたりを見回す。
畳に横になっている伊作を見つけて吹雪はその近くにきて、しゃがみこむ。
伊作は吹雪が来たことに気がついて、上半身を起こした。
「伊作、足の調子はどうだい？」
「大丈夫だよ。動かすことはできないけど、乱太郎と伏木蔵が頑張ってくれているからね。」
にこにこと笑いながら伊作は手当てをしている乱太郎と伏木蔵を見た。
不運小僧などと呼ばれる彼らだが、とても良い子たちだ。
「伊作も気をつけるんだよ。君は一番不運だから。」
「あ、はは…善処するよ…」
苦笑いをしながら頬をかいた伊作。そんな彼の頭を吹雪は優しい手つきで撫でた。
伊作はびっくりして、目を開いている。
「いくら何でもこれは酷い。安静にして、早く治して。」
そう言った吹雪は頭から頬に手を滑らせ、ひとなでしてから、乱太郎たちの元へと手伝えることはないかを聞いていた。
だが、伊作はそれどころではなく、今起きたことを整理するのに精一杯だった。
一部始終を見ていた三郎は思った。
吹雪先輩は無意識でやるから余計に性質が悪い。
あれをやられてしまうと、それはまぁ、大変なことだろう。と。
ーーーーおまけ。
((おぉ、花火だ…))
((えっ、さささっきの、？えぇ、！？))
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねう。(プロフ) - とっても面白かったです！一気読みさせてもらいました。主様また占ツクに戻ってくることがありましたら…更新いつまでも待ってます！ (2022年12月18日 1時) (
レス) @page8 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - 凜さん» 返事が遅くなりすみません！読んでいただいてありがとうございます！最近は更新がものすごくスローでして…このようなものであれば、読んでいただけると幸いです。 (2017年8月18日 22時) (レス) id: 1626c1b1aa (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - 全部見させていただきました！続き楽しみです！頑張ってください！ (2017年8月10日 4時) (レス) id: b0ea0966a6 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 奏多さん» はい！楽しみにしてます！ これから夢主と伊作くんがどんな風になるか期待･･･♪(( これからもファンとして読ませていただきます！ (2017年7月18日 22時) (レス) id: 9ac6925e6d (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - 桜もちさん» ありがとうございます！前作から読んで頂いて嬉しいです！６は制覇しよう、と意気込んでおります！更新が最近はまばらですが、見ていてくれたら嬉しいです！ (2017年7月18日 22時) (レス) id: 1626c1b1aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：奏多 | 作成日時：2017年7月15日 13時
