この本丸で私の初めての味方はお父さん ページ26
燭台切「主、今日はたくさんの新鮮な野菜が取れたから、僕が腕によりをかけて作ったご飯を残してどこに行こうとしてるの……？」
貴「たくさんの新鮮な野菜ではなく
たくさんの新鮮なピーマンの間違いではないでしょうか？」
燭台切「まぁ、そうとも言うね。
それで、ご飯を残して席を立つなんて行儀が悪いと思うんだよね、だから最後まで食べようね」
みっちゃん、たまにＳよね……。
確かに前みたいに調理してないピーマンではなく
ピーマンの肉詰めとか
チンジャオロースとか
天ぷらとか
ちゃんと料理してるけどね
やっぱりピーマンはピーマンなのよ。
一期「また、私が食べさせてあげましょうか？
ピーマンまるごとを。」
隣に座る悪魔は
生のピーマンを片手にもち
ニッコリと笑う
貴「生のピーマンはもう勘弁してください。」
乱「主さん、好き嫌いはダメだよ？」
貴「乱ちゃんだけはって信じてたのに……！！」
薬研「乱の言う通りだ
それに大将、苦手なものを克服するのも大事なことだと俺っちは思うぜ？」
貴「うぅ……正論すぎて言い返せない……。」
覚悟を決め
ピーマンの肉詰めを箸でつまみ
口に放り込む
お肉とその上にかかるソースがそれはもう美味しい
しかしその旨みを消すようにピーマンの苦味がやってきた
貴「……っう……」
ポロポロと涙が出てきた
しかしまだ一つしか食べてない
まだたくさん自分に盛り付けられたピーマンがある
食べなくちゃ……。
涙を拭き
ピーマンと向かい合うと
神と声が聞こえた
？「よく頑張って食べたな主よ
たった一つなんて我は思わぬ。
最後まで食べ切ろうとしたその覚悟、父はちゃんと見ておったぞ」
貴「……お父さん……！！！」
振り返れば
小烏丸……お父さんが私の後ろに立っていた
そして
ニコリと微笑むと私の髪を撫でた
小烏丸「一つちゃんと食べただけ進歩したのだ
今日はここまでにしてやらないか、燭台切に一期よ
無理やり食べさせるのはかえって逆効果であるぞ」
燭台切「それもそうだね
ごめんね、主。少し意地悪なことしちゃって。」
一期「私も少しやりすぎました。申し訳ございませんでした」
すごい、この2人を黙らせ説得させるなんて……！
貴「お父さん……ありがとう！！」
小烏丸「なに、我は何もしておらぬ。主が頑張ったのだ」
私に初めての味方ができた瞬間だった
ピーマン如きで大袈裟とか気にしないで。
200年前の時代に行こうか→←一期に嫉妬させるのは危ない(pink)
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奏 - 腹黒い一兄やばい… (2021年3月22日 3時) (
レス) id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
えっちゃん@オルタ(プロフ) - コメ失礼します。とても面白かったです…。ドSいち兄やばいです…こふっ(吐血)私もFateシリーズ好きなんで、もういち兄があの神曲歌うとかやばいです…。大変なイケヴォですよねきっと。OPがいち兄に塗り潰されてきました…。 (2017年9月30日 1時) (レス) id: 2144d1b26e (このIDを非表示/違反報告)
阿弥 - ドSいちにいしんどい。 (2017年4月26日 16時) (レス) id: d594d12123 (このIDを非表示/違反報告)
詩織(プロフ) - どろどろさん» コメントありがとうございます！！修正させていただきました。本当にありがとうございます！！！ (2017年1月27日 20時) (レス) id: 270f0a0137 (このIDを非表示/違反報告)
どろどろ(プロフ) - コメント失礼します。ドス黒い一期最高ですね！たまらんです！カラオケに行くシーンで歌っている描写がありますが、歌詞の一部なら構わないと思うのですが主人公が歌っているところは危ないかもしれません。作品に歌詞を載せるのは駄目だった気がします...。 (2017年1月26日 22時) (レス) id: 21fb634745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩織 | 作成日時：2015年9月13日 22時
