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「お姉さま…」
「ごめん司くん! いくら君でも人混みの中はダメなの!!」
哀れみのような目を向ける彼に必死で抵抗する。
だめだ!! 負けるなA、彼の瞳に負けるんじゃない!
「それではXmasはお姉さまに会えませんか?」
「うっ…!」
彼は哀れみの瞳を寂しさに変え私を見つめる。
彼は私に何か頼み事をする時必ずそういう目をするのだ、私が断れないと学んだのか…。
「遠目なら…」
渋々折れた私をみてふふっと笑った司くん。
彼は確信犯だったのだ!
「遠目でも構いません、idolである朱桜司の姿をお姉さまに見てもらえるのなら」
「負けた…」
出会ってから半年以上、彼は変わっていった。
甘える仕草や騎士のような振る舞いは変わらないが、信念を持ち続けているというかなんというか
男らしくなったのだ。
この前そう言ったら司くんは「お姉さまのKnightですから」と笑った。
私にそう気付いてもらえたことが嬉しいのか、あるはずの無い尻尾がぶんぶんふってある気分だった。
私のKnightとは、彼は立派な紳士だなぁ。
「司くんはたくさんファンがいるんだろうね」
「沢山fanがいようとも、お姉さまのことはすぐに見つけられますよ」
「ふふ、なにそれ」
「嘘ではありません! 私はお姉さまの事が好きなのですから当たり前です」
「っっ!?」
「えっ…、あっ」
どうも、またあったね妙な空気…。
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美駒(プロフ) - ひかりんさん» 本当ですか!キュンキュンできる作品がかければと思っていたのでとても嬉しいです、励みになります!ありがとうございます〜!! (2017年11月29日 0時) (レス) id: 46e50315c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひかりん(プロフ) - ああもう凄くキュンキュンします!この小説読んでかさくんすきになりました!!これからも頑張って下さい!!! (2017年11月24日 23時) (レス) id: 059c997438 (このIDを非表示/違反報告)
美駒(プロフ) - わしゃもさん» 本当ですか! そう言ってもらえると頑張れます、ありがとうございます〜!! (2017年11月18日 14時) (レス) id: 46e50315c1 (このIDを非表示/違反報告)
わしゃも(プロフ) - すっごい面白かったです!続きが気になります~更新頑張って下さい!応援しています! (2017年11月18日 0時) (レス) id: 1e4db32e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美駒 | 作成日時:2017年9月25日 20時